心と身体を元気にする、薬膳レシピ

風邪のひき始めに! スパイシーハニーマスタードチキン。

今年も残すところわずかとなりました。1年間読んで(作って?)くださった皆様、ありがとうございました。

いよいよ来週はクリスマス! ということで今回は鶏肉料理をご紹介します。まだ体力や食欲があるひとの風邪のひき始めにもおすすめのレシピです。
私はこのレシピをスパイシーハニーマスタードチキンと呼んでいるのですが、きっと皆さんが考える「スパイシー」とは違うのだろうなぁと思います。その名の通り、ハニーマスタードチキンをスパイシーに仕上げているのですが、スパイシーと聞いて連想するであろう「辛さ」は全くありません。シナモンパウダーと赤しそ(ふりかけ)をたっぷりと使いました。

シナモンは生姜やネギのように風邪のひき始めに良い生薬となるものなのですが、末端の冷えにも効果的。そして生姜の瞬発力には勝てませんが持続性があります。そんなわけでこのレシピの生い立ちとして「シナモンをたっぷり使った、お菓子ではなく料理を考えたい」ということがありました。そこで合わせてみたのが赤しそふりかけ。酸味があるのでシナモンの甘ったるさが緩和されますし、同じように風邪のひき始めによい生薬になる食材。効能としての相性も完璧。ただお料理にするにはまだシナモンの甘さが気になる……というわけで、それならいっそのことと甘いお料理に合わせてみました。

そのままでもおいしいですが、白すりごまやドライオレガノをふりかけると中東っぽいニュアンスになってまた別のおいしさ。できればこちらも試していただきたいです。
ペン型が話題の某ふりかけを使っていただいてもよいですが、私は健康食品を扱うお店で売られている、赤しそ・梅酢・塩のみで作られているものを愛用しています。ふりかけによって塩分を加減してくださいね。ちなみに鶏肉は温め食材で冬に傷めやすい腎をケアする食材、昆布だしで蒸し煮し、白みそとお塩だけで仕上げたカリフラワーも腎ケア食材です。

どんな味になるのか不安かもしれませんが…(笑)、編集部の方々のお墨付きもいただいたので、ぜひ試してみてください。風邪知らずで、新しい年を迎えましょう。

スパイシーハニーマスタードチキン
カリフラワーピュレ添え

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【材料】(2人分

鶏もも肉 1枚

A
はちみつ
大さじ1
粒マスタード 大さじ1
酒 大さじ1
赤しそふりかけ 小さじ1/2
シナモンパウダー 小さじ1/2
塩 少々
こしょう 少々

エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2

カリフラワー 1/2個(200g)
昆布だし 1cup
白みそ 大さじ2
塩 適宜

イタリアンパセリ 適宜

【作り方】

  1.  鶏肉を5~6等分に切り、分量外の塩少々をふる。Aをよく混ぜ合わせる。
  2. カリフラワーのピュレを作る。カリフラワーを2cm角くらいの小房に分けて鍋に入れ、昆布だしを加えて火にかけ、ふたをして柔らかくなるまで10分程蒸し煮する。白みそを加えてミキサーにかけ、塩味が足りなければ適宜塩を加えて味を調える。
  3. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、鶏肉を皮目から入れて両面こんがりと焼き、でてきた脂をペーパーでのぞいてからAを加え、煮詰めながら両面に絡める。

※カリフラワーピュレの材料は作りやすい分量なので、4人分量くらいの出来上がり。仕上げにドライオレガノ、白すりごまをふるとザータルのニュアンスで中東っぽく。

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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