心と身体を元気にする、薬膳レシピ

暑さで疲れた身体に、牛ステーキとブドウのサラダ仕立て。

東京に一時帰国しました! 自主隔離期間を無事にクリアし、ようやく自由に食材調達できるようになりました。空港検疫で「短時間のコンビニ、スーパーは行ってもいいですよ」と言われたものの、今どきのネットスーパーはどんなものか? のお試しも兼ねて、隔離生活はネットスーパーでしのいでみました。想像していたよりも便利でしたが、確実に在庫があるだろう商品しか載ってないのですよね……当たり前か、笑。

晴れて自分でスーパーに行けるようになったので、今回はちょっと贅沢に大粒ナガノパープルを使ったステーキサラダをご紹介します。

近ごろは外国産の種なしで皮ごといただけるブドウもお手頃価格で見かけるようになったので、そういったブドウを使っていただいてもよいですし、牛肉は切り落とし肉を強火でさっと焼いていただいてもおいしいです。このブログではボリュームサラダの登場頻度が高めですが、こうも毎日暑いと私の食卓はこんなお料理とともにキュッと冷えたワイン! となりますので、どうぞお付き合いください。 

熱中症対策としてこまめな水分補給はされているかと思いますが、汗とともに気(エネルギー)も失われます。気を補うことも忘れないでください。
水分たっぷりでおいしいフルーツを使ったボリュームサラダをご紹介したいと思ったのですが、フルーツの中でも、渇きを癒しつつ、さらに気も補うフルーツはブドウ、パイナップル、ココナッツ。そこで旬のブドウをチョイスしました。タンパク質には気血を補う牛肉、葉物にはクレソンを。クレソンは身体にこもった熱を冷まし、暑さやコロナ禍でさらに溜まるストレスによるイライラを鎮めます。またクレソンの辛味成分には動物性脂肪の消化を助ける働きもあります。よくお肉料理に添えられているのを目にしますよね。

ニンニクや粒マスタード入りのパンチのあるドレッシングで和えました。簡単レシピなのでぜひお試しいただきたいです。
9月もまだまだ暑さが続くようですが、元気に秋を迎えましょう!

牛ステーキとブドウ、クレソンのサラダ仕立て

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【材料】(2人分)

牛もも肉ステーキ用 160g
ナガノパープル(皮ごと食べられる種なしブドウ) 6~8粒
クレソン 80g

A
ニンニク すりおろし少々
塩 ひとつまみ
コショウ 少々
しょうゆ 小さじ1
粒マスタード 大さじ1/2
バルサミコ酢 大さじ1/2
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2

【作り方】

  1. 牛肉は室温に戻し、分量外の塩をふる。ブドウ(の大きなもの)は半分に切る。クレソンは洗って水分をきり、食べやすい長さに切る。大きめのボウルにAを合わせ、ドレッシングを作る。
  2. フライパンに分量外のエクストラバージンオリーブオイルを入れて熱し、1の牛肉の水分をペーパーでおさえてから入れ、ミディアムレアに焼く。粗熱がとれたら1cm幅の削ぎ切りにする。
  3. ドレッシングの入ったボウルにブドウ、2の牛肉を入れてしっかりとドレッシングを絡め、クレソンを加えてごく軽く和えてから器に盛る。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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