心と身体を元気にする、薬膳レシピ

夏バテ対策に、ゴーヤとジャガイモのタルティーヌ。

関東もようやく梅雨明け! これからが暑さの本番です。この時期はいわゆる夏野菜と呼ばれる旬のものが、身体にこもった熱を冷ましたり、水分を補給したり、真夏も続く湿度への対策として余分な水分を排出したり……と夏の不調をケアしてくれるのでおすすめ。

また汗をいっぱいかくと、汗とともに気(元気、エネルギー)も流れてしまって夏バテの原因に。お肉やお魚、穀物、芋、豆が気を補うのでぜひしっかりと食べてください。

今回はたくさんある夏野菜の中からゴーヤをチョイスしました。暑さを冷まし、独特の苦みが、暑さで心拍数が上がって傷めやすい心にも働きかけてケアします。心(しん)は心臓のポンプ機能を担うところですが、“ココロ”と書くだけあって精神の働きを統括します。傷めると不安感、驚きやすい、不眠、夢を多く見る(眠りが浅い)などの症状がでてきます。

ゴーヤは身体に良いと知ってはいても、その苦みに食べづらさを感じる方もいらっしゃいますよね?? そんな方でもできるだけ食べやすいレシピを、と考えたのがご紹介する「ゴーヤとジャガイモのタルティーヌ」。ジャガイモそのものの甘さや、加えた卵黄やオリーブオイルのマスキング効果で食べやすくなっていると思います。

パプリカパウダーはあると風味が良くなりますが、なくてもおいしく作れます。カイエンペッパーがなければ一味唐辛子でも。そうなると他はおうちにあるもので作れるのではないでしょうか。もちろんパンはお好きなものでOK、バゲットや食パンでも大丈夫です。何かと悪者扱いされる小麦ですが、小麦も心に働きかける食材です。

ゴーヤを食べやすくするための食材であると同時に、ジャガイモは気を補って胃腸ケアをしますし、卵黄は潤いや血を補います。もちろん食事に欠かせないタンパク源としても。

比較的簡単なレシピです。週末のブランチに白ワインと一緒にいかがですか??

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ゴーヤとジャガイモのタルティーヌ

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【材料】2人分

ゴーヤ 1/4本
ジャガイモ 中1個
パン(カンパーニュ、ルヴァンなど) 2切れ

A
卵黄 1個分
水 大さじ1.5
ニンニク すりおろし少々
パプリカパウダー 少々(なくてもOK)
カイエンペッパー 少々
塩 2つまみ
粗挽き黒コショウ 少々
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1.5

【作り方】

  1. ゴーヤは縦半分に切ってから種を除いてスライスし、塩1つまみ(分量外)をまぶす。しんなりしたらエクストラバージンオリーブオイル適量(分量外)を加えた湯でさっと下茹でし、水分をきる。Aをよく混ぜ合わせておく。
  2. ジャガイモは洗って皮ごとラップで包み、600Wの電子レンジで3~4分(串がすっと入るくらいまで)加熱する。ジャガイモが熱いうちに皮をむいてマッシュし、Aを加えてよく混ぜ合わせる。
  3. パンにエクストラバージンオリーブオイル(分量外)をかけてフライパンで焼き、ジャガイモのペーストをのせ、その上にゴーヤをのせる。粗挽き黒コショウとパプリカパウダーをふり、お好みでゴーヤにエクストラバージンオリーブオイルをかける。

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薬膳レシピ」一覧へ

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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