心と身体を元気にする、薬膳レシピ

サーモンと夏野菜ソテーで、気を巡らせ乾燥対策!

8月も後半だというのに梅雨末期のようなひどい大雨が去って、東京ではようやく残暑が戻ってきました。猛暑はイヤですが、真夏にあまりに涼しいと何だか心配になってしまいます。しばらく熱帯夜がなさそうな予報はうれしいのですが、このまま夏が終わってしまうのかしら? まだ大雨が続くところもあるし……と異常気象に気を揉んでいると気が滞ります。

今回は戻ってきた暑さに負けないよう、夏バテ対策をしつつ、気を巡らせる簡単なお料理「サーモンと夏野菜のソテー ヨーグルトソース」をご紹介したいと思います。白ワインに合う夏っぽいテイストですが、秋の気配を感じるとすぐに気になり始める乾燥対策もできるレシピです。

サーモンは気の巡りにも良いことからチョイスしました。夏バテして疲れが溜まっているのは気が足りない状態なので、気血を補うサーモンはおすすめ、おなかを温める働きもあるのでエアコンや冷たいものの食べ過ぎでおなかが冷えている人にも良い食材です。

カレー粉が入ったこのヨーグルトソースはたいていの夏野菜に合いますが、今回はズッキーニとオクラを選びました。
ズッキーニは身体にこもった熱を冷まして水分補給をし、秋になると乾燥が気になる肺を潤してくれます。オクラはエアコンの冷えや、先日の雨続きで傷んだ胃腸をケアし、残暑に対して水分も作り出してくれる食材。ストレスによる気の滞りがひどいときは、気を巡らせるピーマンやパプリカもおすすめです。そしてヨーグルトが秋の乾燥対策に、カレー粉は巡りによく、ディルは胃腸を温めてケアします。

夏っぽい風味をつけるためにココナッツオイルでソテーしましたが、なければオリーブオイルでも大丈夫。混ぜるだけの簡単ソースなので、ぜひ作ってみてください。

そろそろイチジク、ブドウ、ナシなども出回り始めていますよね。この先、空気の乾きを感じたら、手っ取り早く旬のフルーツを食べて潤すのも一案です。

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サーモンと夏野菜のソテー ヨーグルトソース

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【材料】2人分

サーモン 2切れ
ズッキーニ 小1本
オクラ 3本
塩、コショウ 少々
ココナッツオイル 大さじ1
酒 大さじ1
  
A
プレーンヨーグルト 大さじ4
カレー粉 小さじ1/4
塩 1つまみ
コショウ 少々

ディル 適宜

【作り方】

  1. サーモンは食べやすい大きさに切って分量外の塩少々をふり、水分をペーパーでおさえる。ズッキーニは厚さ1cmの輪切り、オクラは板刷りして食べやすい長さに乱切りする。Aを混ぜ合わせてソースを作る。
  2. フライパンにココナッツオイルを入れて熱し、1のサーモン、ズッキーニ、オクラを加えて酒をふり、塩、コショウもふってソテーする。
  3. 2をうつわに盛り、Aのソースをかけ、ちぎったディルを散らす。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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