心と身体を元気にする、薬膳レシピ

胃腸を元気に! 焼き芋とココナッツのカレーポタージュ。

2022年になって、あっという間に1月も下旬にさしかかろうとしています。早い!
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

5年ぶりに日本で過ごすお正月でしたが、日本のほうがボストンと比べて気温が高いはずなのに、とにかく寒く感じます。そこで今回はほっこりと身体があたたまって、巡りも良くなるポタージュを。フィガロ編集部の方々にもご試食いただき、お墨付きをいただいたお気に入りの簡単スープ、「焼き芋とココナッツのカレーポタージュ」です。

焼き芋は、もちろん自分で作るなんていうことはなく、スーパーなどの焼き芋機で売られている“あれ”です。生のサツマイモから作るより断然早いし、手間がかかりません。しかも味も凝縮されていて蜜の焦げたところが味に奥行きを出してくれるので、出汁いらず! お水で煮ます。

サツマイモは胃腸をいたわって元気をつけ、食物繊維豊富なので腸活にも◎。身体を温めるでも冷やすでもない食材ですが、タマネギとカレー粉が温めと巡りを担います。ココナッツミルクは暑さを鎮める働きがあるとされていますが、身体を冷やすものではありません。サツマイモ同様、胃腸にやさしく元気をつけるほか、むくみにもよい食材です。

エキゾチックなおいしさ重視でココナッツミルクと合わせましたが、なければ牛乳でも大丈夫。煮ている間の水分の蒸発具合やお好みによって適宜お水を足してください。レシピ通りだと「食べる」イメージのポタージュです。

ちょこっと食べたくて買ったはいいけれど、食べきれずに余ってしまった焼き芋の救済にもおすすめ。ミルクを加える前の状態で冷凍しておくのもよいですよ。アイテム数少ないのでぜひ試してみてくださいね。

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焼き芋とココナッツのカレーポタージュ

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【材料】2人分

焼き芋 (皮をむいて) 200g
タマネギ 小1/2個
ココナッツミルク 1カップ
水  2カップ
カレー粉 小さじ1/2
塩  小さじ1
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2
粗挽き黒コショウ 適宜

【作り方】

1.  タマネギは薄切りにする。
2.  鍋にオリーブオイルを入れて熱し、タマネギを加えて弱火でしんなりするまで炒め、カレー粉を加えてさらに炒める。しっかりとカレー粉の香りがたってきたら水を加え、焼き芋を適当な大きさに崩しながら加えて15分ほど煮る。
3. 2をミキサーにかけて滑らかにし、鍋に戻してココナッツミルクを加え、塩で味を調える。
4. うつわに3を注ぎ、分量外のココナッツミルク少量をたらし、粗挽き黒コショウをふる。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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