心と身体を元気にする、薬膳レシピ

気を巡らせて免疫力アップ! サワラと新ジャガのオイル煮。

まだまだ寒い日が続いていますが、スーパーにはちょっと早すぎるのでは? と思うくらいに春の食材たちが並んでいますね。新タマネギや新ジャガ、グリンピース、スナップエンドウ、空豆に春の山菜……そんな食材を見かけるだけでちょっとうきうきしてきます。

今回は、その名も春の魚と書く旬のサワラ(鰆)と新ジャガをピックアップ。しっとりとオイル煮にします。ニンニクや鷹の爪が入るので、アヒージョを思い浮かべていただければ想像しやすいかも。オイルにはさらに気を巡らせるクミンシードを加えています。残ったオイルもとってもおいしくて、パンに浸して食べるのもいいですし、シラスや春キャベツを加えてパスタに使うのもおすすめです。

サワラもジャガイモも胃腸をケアしながらやさしく気を補う食材。オミクロンがいよいよ身近に迫ってきていることを感じる昨今、免疫力を高めておくためにも気の量が充実していることは大切。そして作られた気が滞ることなく巡っていることも大切です。
コロナ禍のストレスに加え、これからの季節は寒暖差が身体にとって大きなストレスになって気が滞りがちです。そこでハーブと柑橘の力で巡りを助けましょう。柑橘は皮をおろしてふりかけるとさらに効果的です。
クミンが気を巡らせますし、ハーブや柑橘はなくてもおいしくいただけるので基本的にはなくても大丈夫なのですが、一緒に口に入れるとびっくりするくらいおいしさ増し増しになるので、ぜひ添えてみていただきたいです。もちろん効果の面でも◎。揃わなければハーブは4種も揃えなくてよいですし、柑橘もお好みのもので。白ワインが進みますよ。

調理の際のフライパンは小さめのものがあるとオイルが少なくて済みます。私は直径20cmくらいのものを使っていますが、もう少し大きなものしかない場合は少しオイルを増やしてください。オイルをサワラにかけながら火入れするので、サワラ全部が漬かるほどの量は必要ありません。
和のおかずに合わせるならオレンジのかわりに少しお醤油を垂らしても。常備菜にもなるので試していただけたらうれしいです。

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サワラと新ジャガのオイル煮

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【材料】2人分
サワラ 2切れ
塩 適量
新ジャガ(5cm大) 2個

A
ニンニク 1片
鷹の爪 1本
クミンシード 小さじ1/2
エクストラバージンオリーブオイル 100ml

オレンジ 1/2個
ハーブ(ディル、ミント、チャービル、パクチーなど) 適宜
粗挽き黒コショウ 適宜

【作り方】

1. サワラに強めに塩をふり、10分ほどおいてペーパーで水分をおさえる。新ジャガはよく洗い、皮付きのまま濡れた状態で耐熱容器に入れてラップをかけ、600wの電子レンジで1分半加熱し、4等分に切る。ニンニクは半分に切って芽をのぞく。鷹の爪は種をのぞく。オレンジは外皮をむき、新ジャガと同じくらいの大きさに乱切りする。ハーブは葉を摘み、しんなりしていたら冷水に漬けてからしっかりと水分を切る。
2. 小さめのフライパンにAを入れ、サワラと新ジャガを入れて中火にかける。オイルがふつふつとしてきたら弱火にし、オイルをスプーンなどですくって具材にかけながら5分ほど火を通す。
3. 5分経ったらサワラが崩れないように返し、さらに(サワラの厚さ大きさによって)3~5分加熱して火から下ろす。
4. 3をオレンジとともにうつわに盛り、新ジャガに分量外の塩少々をふり、全体に粗挽き黒コショウをふる。3のオイルでさっと和えたハーブをたっぷりと添える。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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