心と身体を元気にする、薬膳レシピ

いまから夏バテ対策! 「牛肉とミニトマトの醤油麹和え」

今年は空梅雨になりそうだとのこと。この先の天気予報をみても「まだ6月なのに!?」と言いたくなるような気温がずらりと並んでいます。そこで今回は早めの夏バテ対策レシピ、「牛肉とミニトマトのコチュジャン醤油麹和え」をご紹介します。夏本番に元気で過ごせるよう、いまからしっかりと対策していきましょう。

醤油麹は市販もされていますが、旨味たっぷりでとってもおいしい調味料。実は温度管理などもいらず、比較的簡単に手作りできます。とろみがあって和え麺やサラダチキンなどのタレにも使いやすいので、気になった人はぜひチャレンジしてみてください。数日間、毎日かき混ぜる作業が必要ですが、基本的には米麹とお醤油を混ぜて室温で置いておくだけ。清潔なスプーンでぐるぐるとかき混ぜるだけなので、ぬか漬けを日々混ぜるより気楽です。(冷蔵庫に入れているぬか漬け、手で混ぜるのが冷た過ぎて気が重い日もあるのです……。)細かい分量や作り方は麹屋や味噌屋のサイトでたくさん紹介されているのでここでは省かせていただきますね。

chizuka-02-220623.jpg

さて、今回のレシピもファミマのデジタルサイネージで流していただける予定。30秒の動画なので、より作りやすく簡単なレシピを心掛けました。
気血を補う牛肉は胃腸の働きを正常に導く働きもあります。小間切れを使いましたが、赤身ならさらに胃もたれもしにくくて良いですね。売り場でにらめっこしてお好みの脂加減のものを選んでください。火入れする時は沸騰しているところにお肉を入れるのではなく、しゃぶしゃぶしている間に全体の色が変わるくらいの温度で。そのくらいが柔らかく仕上がりますよ。少しピンク色が残るくらいで引き上げても大丈夫です。

合わせるトマトは水分が出過ぎないようミニトマトを使いました。暑い日には熱を冷まして水分補給し渇きを癒します。暑さによるイライラも鎮め、消化を促進し胃が正常に働くよう作用します。さすが夏野菜の代表、夏の不調をしっかりケアしますよね。旬の食材を食べるって本当に大事なんだなぁと改めて実感。
さらにパクチーも加えました。空梅雨とはいえ夏本番も湿度高めの日本の夏に、このレシピではパクチーで湿度対策。五臓のうち、湿度で傷めやすいのは胃腸なのですが、牛肉とトマトは胃腸ケアをするものの、湿(水分)を排出する作用はありません。湿度で身体がだるい、胃が重い、頭がすっきりしないなどの症状があるひとはパクチーを多めに加えてみてください。湿度によるダメージが大きい人はキュウリのスライスを加えてみるのもおすすめです。

夏バテ対策はこの時期から始めるのがポイント、秋までまだまだ先は長いです。ビールがすすむレシピですが、胃腸の負担になる冷たいものの摂りすぎにはくれぐれもご注意くださいね。

---fadeinpager---

牛肉とミニトマトのコチュジャン醤油麴和え

chizuka-01-220623.jpg

【材料】2人分

牛肉(小間切れ) 200g
酒 適量
ミニトマト 200g
パクチー 1株

A
コチュジャン 大さじ1
醤油麹 大さじ1
ゴマ油 大さじ1

【作り方】

1.  鍋にたっぷりの湯を沸かす。ミニトマトは半分に切る。パクチーの茎は1cm幅に切り、葉はざく切りにする。
2. 1の湯に酒を加え、牛肉を少しずつ入れてほぐしながら加熱し、色が変わったらすぐに引き上げる。(火加減に注意。)
3. 大きめのボウルにAを入れて混ぜ合わせ、2の牛肉と1のミニトマト、パクチーを加えてさっと和える。

>>「心と身体を元気にする、
薬膳レシピ」一覧へ

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
世界は愉快

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories