心と身体を元気にする、薬膳レシピ

乾燥対策と免疫力アップに、ポークソテーと柿ケッパーソース。

台風一過の秋晴れを期待していたのに、長野の山の中はどんよりしていて気温も11℃くらい。一時的なようですが、身体が慣れていないので寒い! いきなりフリースのお世話になっています。

さて、秋の不調もいろいろとありますが、とくにこれからは乾燥が気になる季節。お肌の乾燥はもちろん、身体全体が乾いてくるので、乾燥が呼吸器に及べば空咳がでますし、腸が乾けば便秘にもつながります。

そこで今回は、乾燥に対して潤いをしっかりと補うレシピをご紹介。「ポークソテー 柿ケッパーソース」です。ケッパーが冷蔵庫に眠っているひとにもぜひ作っていただきたいです。

潤いと気(エネルギー)を補う豚肉とともにエリンギも一緒にソテーしました。キノコはβグルカンが免疫力アップに、そして食物繊維が腸活に良いと知られていますが、薬膳ではそれぞれ微妙に効能の違いがあります。その中でエリンギは潤いを補うとされているのでチョイス。エリンギに限らず秋はキノコのシーズン、お好みのものを使ってください。無くてもおいしくいただけます。

ソースは混ぜるだけの簡単ソース。柿は柔らかめのものを選ぶのがコツで、硬いけど今日どうしても作りたい! というときは20~30秒ほど電子レンジで加熱し、甘さが足りないときはほんの少しハチミツか砂糖を加えてください。ある程度柔らかめのものなら混ぜている間にとろりとしてくるので、はじめから全体がとろとろの完熟状態でなくても大丈夫です。

柿は身体の中でも特に肺を潤します。中医学では肺は皮膚と関係が深いとされるので、お肌の乾燥が気になる方はぜひ肺を潤して。長芋、キクラゲ、春菊、イチジク、梨、バナナ、ミカン、リンゴ、アーモンド、ピーナッツなども肺を潤します。

旬を迎えておいしい柿ですが、身体を冷やす食材です。冷えが気になるひとはコショウを多めにするか、カイエンペッパー(一味唐辛子でも)少々を加えて調節してくださいね。

ポークソテー 柿ケッパーソース

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【材料】2人分

豚肩ロース 生姜焼き用 4~6枚
エリンギ 2本
塩 少々
エクストラバージンオリーブオイル 適量

A
柿(やわらかめのもの) 1/2個
ケッパー 大さじ1/2
パセリ みじん切り 大さじ1
ニンニク すりおろし 少々
塩 1つまみ
コショウ 少々
レモン果汁 大さじ1
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1

【作り方】

1. Aで柿ケッパーソースを作る。柿は皮をむいて1cm角に切り、ケッパーは軽く刻んで他の材料とともにボウルに入れ、よく混ぜ合わせる。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、塩をふった豚肉と適当な大きさに手で割いたエリンギを入れて焼き、うつわに盛って1のソースをかける。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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