心と身体を元気にする、薬膳レシピ

身体を温め胃腸を労わる、甘栗と酒粕のポタージュ。

もう第8波―――⁉ と叫びたくなりますが、あっという間にまた感染者が増えてきてしまいましたね。今年はインフルエンザも同時流行するかもしれないと言われているので、引き続き免疫力アップを心がけたいものです。免疫力アップには身体を温めて体温を上げることも大切。そこで今回は身体の芯からポカポカになるようなポタージュスープをご紹介します。

メインには温め食材の栗。お手軽な甘栗を使います。栗は寒い時期に傷めやすい腎に働きかけます。腎は生命力の源を蓄える臓器なので、補腎のものには栗の他、ウナギや山芋など「精がつく」といわれるようなパワフルな食材が多いです。また栗は血行促進や胃腸を労わる働きもあるので、どんどん寒くなっていくこれからの季節にはうれしい食材です。合わせるのが酒粕やタマネギ。酒粕は元気を補い、おなかを温め、血行促進効果もあるうえ、肌を潤し、消化を促進する働きも。苦手な人も多い酒粕ですが、これだけ多くのメリットがあるのでぜひトライしていただきたい! 身体を温める効果も抜群です。栗と合わせてポタージュにすることで食べやすくなっていると思いますよ。
タマネギも温め食材で、気血を巡らせ、胃を健やかにします。ナツメグがなければコショウだけでもOK。風味がよくなるのでナツメグを振りましたが、どちらも気を巡らせ、おなかを温めるスパイスです。

かなりぽったりとした仕上がりです。もう少しさらりとしたものがお好みの方は適宜水で薄め、塩を加減してください。このポタージュは酒粕が助けてくれるので、そもそもダシを使っていません。というわけで、水でOKなのです。もっと軽いテイストがお好みなら生クリームのかわりに牛乳でも。お好みのテクスチャーで楽しんでみてください。

---fadeinpager---

甘栗と酒粕のポタージュ

chizuka-01-221121.jpg

【材料】2人分

甘栗 150g
タマネギ 小1/2個
水 2cup
酒粕 20g

A
生クリーム(36%) 100ml
塩 小さじ 1/2~
こしょう 少々

エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2
ナツメグ 適宜

【作り方】

1.  甘栗は粗く刻み、飾り用に少しとりわけておく。タマネギはスライスする。
2. 鍋にオリーブオイルを入れて熱し、タマネギを加えてしんなりするまで炒める。甘栗と水を加えて柔らかくなるまで煮る。
3. 2と酒粕をミキサーにかけて滑らかにし、鍋に戻してAを加え、味を調える。
4.  うつわに3を注ぎ、飾り用の甘栗をのせ、ナツメグを振る。

>>「心と身体を元気にする、
薬膳レシピ」一覧へ

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories