
気を巡らせむくみを解消する、金柑とウドのサラダ。
この冬は寒いなーと思っていたのに立春過ぎた途端にあたたかい日もあって、確実に季節は進んでいきますね。
とはいえ、ここからはなかなかつらい寒暖差の日々があるわけで、体調がすぐれない人も増える時期。そんな今回は「金柑とウドのサラダ」をご紹介します。
スーパーではつい華やかなイチゴに手が伸びる頃ですよね。イチゴも春に傷めやすい肝によいものですが、今回手を伸ばしていただきたいのは金柑。陳皮(温州ミカンの皮)などで知られるように、柑橘の皮は気の巡りにとても良い食材です。寒暖差で自律神経(肝と関係が深い)が乱れ、気も滞りがちなこの時期、皮ごといただける金柑はぜひ積極的に摂り入れてもらいたいもの。私はそのまま食べることはほとんどなく、サラダの他には煮物に入れたり、白身魚のカルパッチョに合わせたり、と様々な料理に使い回しています。
今回はそんな金柑に春の山菜ウドを合わせます。ウドは比較的ハードルの低い山菜です。あく抜きはカットしてから酢水につけるだけ。買ったことがないという方もこの機会にぜひ! さわやかな香りに癒されますよ。
ウドはむくみに良く、関節痛やしびれなどにも良いとされています。
鼻水タイプの花粉症は体内に冷えや余分な水分が溜まっています。そんな方にもおすすめ。レシピは生食なのに冷えている人に良いの? と思われるかもしれませんが、金柑やウドは温め食材。そこまで身体を冷やさないので、温かいお料理と一緒なら大丈夫です。
サラダに使った残りはきんぴらにしてしまいましょう。むいた皮や穂先、すべて使えます。煮始めると案外すぐに軟らかくなるので、5mmほどの太さで全く問題なし。これならそれほど面倒ではなく、すべて使い切れますよね。
色合いも考えてルッコラとトレビスを使いましたが、金柑とウドを食べていただけたら十分。葉物はベビーリーフなど、何でもOKです。
春の養生としてもっとバージョンアップさせたい場合にはクレソンや春菊、サラダ用のセロリを。おもてなしにはボイルしたイカ(ホタルイカでも)やベビーホタテ、生ハムなどを加えてボリュームアップさせても。特にイカやホタテは肝に働きかけるのでおすすめです。
今から少しずつ春の養生、始めていきましょう。
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金柑とウド、葉物のサラダ
【材料】2人分
ウド 1/4本(根元8cm分)
金柑 2個
トレビス、ルッコラ、ベビーリーフ
クレソン、春菊など 40g
A
塩 1つまみ
コショウ 少々
白ワインビネガー 大さじ1
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1. ウドは厚めに皮をむき、4cm長さの短冊切りにして酢水にさらし、水分を切る。金柑は横に5mm厚さにスライスし、種を除く。葉物は食べやすく切り、冷水に放ってパリっとさせてから水分を切る。
2. ボールにAを入れてよく混ぜ合わせ、1を加えて和える。
●時間がある場合は金柑だけ早めにドレッシングに漬けてマリネしておくとよりおいしい。
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