心と身体を元気にする、薬膳レシピ

むくみ解消に、パリパリチキンと白インゲン豆のサラダ添え。

立夏を過ぎました。ただ今年は爽やかな初夏というよりも暑すぎたり、ひんやりしたり、湿度が高かったりとちょっと例年とは違うような気がしています。自律神経の乱れでだるさを感じている人も多いかもしれませんね。五月病にも要注意です。

だるさは身体の中に余分な水分が溜まっているときにも起こります。むくみも気になる場合はこのタイプ。今回は体内の水はけをよくし、元気を補って気を巡らせ、こういった症状をまるっと解消することが期待できるレシピをご紹介。「パリパリチキンとまるごとピーマンのソテー 白インゲン豆のサラダ添え」です。

添え物のような料理名になっていますが、白インゲン豆は今回の大切なポイント食材。余分な水分を排出します。胃腸の弱い人は水分代謝が悪い傾向にありますが、胃腸を労わりながら水分代謝を促すのがよいところ。慣れてきたら鶏肉を焼いている間にでもささっと作れてしまうこのサラダがおいしすぎるので、ぜひサーモンやポークのソテーなどにも合わせてみていただきたいです。
おいしさの秘密がラッキョウとケッパー。特にラッキョウはおいしさだけでなく、生薬に加工されるほどパワーの強い食材。強力に気を巡らせ、消化促進にもよいものです。ラッキョウが苦手なひとも、ラッキョウのクセこそがこのサラダをおいしくしているのでトライしてみてくださいね。
そうはいっても大量にラッキョウを使うわけではないので、ピーマンでさらに気を巡らせつつ肝をケア。自律神経を整えるのに役立ちます。そして鶏肉で元気を補う、といったお料理です。 

この食べ飽きない白インゲン豆のサラダはストック食材ばかりで作れます。個人的には白インゲン豆と塩だけで作られているカルディの水煮缶が比較的リーズナブルで気に入っています。このレシピでは缶汁は使わないので、別の機会にスープのベースに使うとコクが増しておすすめです。すぐに使わないなら冷凍保存しても。

沖縄地方ではさっそく梅雨入りしたよう。梅雨入りする前に身体の中の水分量、しっかり整えておきましょう。

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パリパリチキンとまるごとピーマンのソテー
白インゲン豆のサラダ添え

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【材料】2人分

鶏モモ肉 1枚
ピーマン 2個
塩 適量
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2
白インゲン豆(水煮) (水分を切って)120g
ラッキョウ(甘酢漬) 大2個
ケッパー 大さじ1/2

A
ディジョンマスタード 小さじ1
塩 1つまみ
コショウ 少々
白ワインビネガー 大さじ1/2
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1

粗挽き黒コショウ 適宜

【作り方】

1. 鶏肉は4等分に切り、塩をふって室温に戻す。ピーマンは洗って水分を拭き、竹串などで数か所穴を開ける(へたは取らない)。ラッキョウとケッパーはみじん切りにする。
2. ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせ、白インゲン豆、ラッキョウ、ケッパーを加えて混ぜる。
3. フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、鶏肉を皮目から入れ、ピーマンも加える。鶏肉の皮がパリパリになって全体の8割ほど火が入ったら裏返して両面に火を通す。ピーマンは時々転がして焦げ目がつくよう焼き、塩をふる(先に焼けたら取り出す)。
4. うつわに2を敷き、3を載せ、粗挽き黒コショウをふる。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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