心と身体を元気にする、薬膳レシピ

夏は潤いと胃腸ケアを!「オクラとパイナップルのヒヨコ豆サラダ」

今年は本当に暑すぎますよねー。暑くてやってられないのを理由に、仕事が片付いた日にはちょっと早めの時間からアペロしています。(もしくはランチから1杯、とかね)

もちろん飲み過ぎは厳禁ですが、そんなアペロタイムにもおすすめのレシピ、「オクラとパイナップル、ヒヨコ豆のサラダ」をご紹介します。葉物をもりもり食べるサラダというより、おつまみ向きの洋風和え物のようなお料理です。

3食材をピーナッツペースト入りのドレッシングで和えていきます。隠し味にカレー粉を少し加えました。前回もカレー粉使用レシピでしたが、今回は隠し味程度なのでお許しを。

旬のオクラは水溶性食物繊維が豊富なため腸活によいものですが、今回注目するのは乾いた身体に潤いを与え、胃腸を労わるという働き。夏バテ予防には水分補給や気を補うこと、身体に熱がこもっていればその熱を冷ますことが重要ですが、暑さが長引くにつれ、胃腸のケアも必要になってきます。気を補うには、食べたものをしっかりと栄養に変えて気を作り出すために胃腸が元気でいることが必須。冷たいものを飲んだり、食べたりといったことが続くと胃がバテてしまい、気も作られません。もともと胃腸が強くない人(日本人に多い)にとっては常温であっても一度にたくさんの水分を摂ることは大きな負担になります。ついついのどの渇きを感じてから水分! となってしまいがちですが、のどが渇く前にこまめに少しずつ摂ることが理想です。

まずはオクラで胃腸を労わりましょう。ヒヨコ豆もオクラをアシストして胃腸を労わります。パイナップルは消化を促進し、渇きを鎮めて身体にこもった熱を冷まし、気を補う食材です。

今が旬の胃腸ケア食材は、他にもサヤインゲン、枝豆、カボチャ、シソ、トウモロコシ、ナス、モロヘイヤ、イカ、イワシ、スズキなどがあります。まだまだ暑い日が続きますが、ここから先は十分に胃腸を労わりながら過ごしていきましょう。

---fadeinpager---

01-chizuka-230802.jpg

オクラ、パイナップル、ヒヨコ豆のサラダ

【材料】2人分

オクラ 6本
パイナップル 50g
ヒヨコ豆(水煮) 50g

A
ピーナッツペースト(無糖) 大さじ1
白ワインビネガー 大さじ1
塩 ひとつまみ
コショウ 少々
カレー粉 小さじ1/4
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1

パプリカパウダー 適宜

【作り方】

1. オクラはさっと塩茹でして冷水にとり、水分をよく切って3等分に切る。パイナップルは1cmの角切りにし、ヒヨコ豆は薄皮を除く。
2. ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせ、1を加えて和える。
3. 2をうつわに盛り、あればパプリカパウダーをふる。

■手に入るひよこ豆が水煮ではなくドライパックの場合、お好みでさらに少し茹でても。

>>「心と身体を元気にする、
薬膳レシピ」一覧へ

ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
世界は愉快

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories