心と身体を元気にする、薬膳レシピ

食欲の秋に、豚肉とホウレン草のクリーム煮で身体に潤いを。

ようやく秋らしくなってきましたねー。
前回に引き続き、秋本番に向けて今回も乾燥対策。お肌に関してはもちろん気になるところだと思いますが、腸内まで乾いて(便も乾いて出づらくなり)便秘になる方もいるのでしっかりケアしていきましょう。
またもや豚肉レシピ! ですがお肉の中では豚肉が断然潤いに良いのです。お手軽な豚こま肉を使って、先月よりももっともっと潤わせるレシピを考えました。とはいえシーフードに目を向ければ牡蠣やホタテ、イカにも潤わせる働きがあるので、同じ作り方で変えていただくのもおすすめ。ただどちらも火入れしすぎると硬くなりがちな食材なので、その点だけ気をつけてくださいね。

今回のマスタードクリーム煮は仕上げに白すりゴマを振りかけるのがポイント。白ゴマは特に腸を潤わせます。味噌が入るレシピなのでごはんにも合いますが、白ゴマとの相性もばっちり。お好みでたっぷりと振りかけてもおいしいです。

メイン食材の豚肉と手軽に振りかけるだけのすりゴマの他は、できるだけシンプルに潤い食材でお届けしたいと考えてホウレン草、生クリームをチョイスしました。少しずつ寒くなるにつれて滞りがちな気血の巡りをサポートするのがマスタードやタマネギです。さらに潤わせたいときはエリンギを加えても。

フライパンで簡単に作れる煮込みですが、涼しくなってきてようやく煮込み料理を作る気分になりましたよね。食欲の秋、食材も豊富な時期ですし、ぜひ食事を楽しみながら乾燥対策をしていきましょう。

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豚こまとホウレン草のマスタードクリーム煮

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【材料】2人分

豚小間切れ肉 200g

A
塩 2つまみ
コショウ 適量
小麦粉 大さじ1 /2

ホウレン草 100g
タマネギ 1/2個

B
粒マスタード 大さじ1
酒 大さじ2
水 50ml

C
生クリーム 100ml
味噌 大さじ1/2

エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1
白すりゴマ 適宜

【作り方】

1.豚肉はAの塩、コショウをふってから小麦粉をまぶす。ホウレン草は4cm幅に切る。タマネギは薄切りする。B、Cをそれぞれ混ぜ合わせておく。
2.フライパンにオリーブオイルの半量を入れて火にかけ、1の豚肉を加える。箸などで適当にほぐしながら強火でさっと表面に焦げ目をつけて取り出す。
3.2のフライパンに残りのオリーブオイルを入れ、タマネギを加える。中火でしんなりするまで炒め、ホウレン草を加えてさっと(カサが減るくらいまで)炒める。
4.3に2を戻し、Bを加えてふたをし、5分ほど煮てCを加えて混ぜる。生クリームに軽くとろみがついてきたら火からおろしてうつわに盛り、白すりゴマをふる。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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