心と身体を元気にする、薬膳レシピ

小松菜+マッシュルーム+洋梨で、旬の乾燥対策サラダ。

ようやく秋らしいお天気が続くようになりました。そろそろ温かいものをご紹介しようかとも思ったのですが、アペロにはまだもう少しサラダあたりも食べたいよね? と私の勝手な思いで、今回もこの時期の乾燥対策によいサラダをご紹介したいと思います。

和梨はすでに旬を終えているので、今月が出荷の最盛期を迎える洋梨(ラ・フランス)をチョイス。もちろんラ・フランス以外の洋梨でもOKです。洋梨と合わせたのは、旬のマッシュルームや小松菜、そしてフルーツと相性の良い生ハム。この中で潤い食材は洋梨、小松菜、生ハムです。マッシュルームは胃腸をケアし、腸を整えます。ちなみに小松菜にも胃腸をケアし便通を良くする作用があるので、気温の変化や乾燥などが原因で便秘がちな方にもおすすめのレシピです。

さてここからは薬膳から少し離れて料理の人的なお話を。
マッシュルーム、皆さんは冷蔵庫のどこに入れて保存していますか?? そもそも買ったときの売り場が常温のところだった、ということも少なくないのですが、購入後野菜室で保存する方が多いのでは? 正解は冷蔵室。マッシュルームは他のキノコより温度変化に弱いので、野菜室ではちょっと温度が高いそうなのです。これから寒い時期に入るのでそこまで気にかけなくてもよいとは思いますが、今年のように秋になっても暑すぎるということも増えていくと思うので、ぜひ覚えておいてください。色が変わらずきれいな状態を長めに保てます。

今回、葉ものとして選んだ小松菜、生食する方は少ないかもしれませんね。実はアクが少ないのでサラダにも向く食材です。アクが少ないサラダ用のものであればホウレン草でも。ホウレン草も潤い食材です。どちらを使う場合もレシピ通りに先にオイルを絡ませておけば水分が出にくくなるので、べちゃっとしづらいです。

この組み合わせ、簡単なのに本当においしいです。小松菜がしっかりしているので思ったより食べ応えもありますよ。ホワイトバルサミコが無い場合は白ワインビネガーにハチミツを少し加えてトライしてみてください。そうそう、洋梨の硬さはお好みですが、半分にカットした際に硬すぎて思っていた硬さじゃなかった! という場合はカットした半分をラップに包み、電子レンジで少し加熱してから使ってみてくださいね。

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小松菜、マッシュルーム、洋梨のサラダ

【材料】2人分

小松菜 60g(太いもの1株分)
エクストラバージンオリーブオイル 小さじ1
ホワイトマッシュルーム 2個
ラ・フランス 小1/2個
生ハム 20g

A
塩 少々
コショウ 少々
ホワイトバルサミコ 大さじ1/2
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2

【作り方】

1. 小松菜は2cm幅に切り、冷水にさらしてパリッとさせてからしっかりと水分を切る。ホワイトマッシュルームはペーパーで汚れを拭いてから薄切りする。ラ・フランスは皮をむいて縦に3~4等分してから5mm厚さに切る。
2. ボウルにAを入れてよく混ぜ合わせ、マッシュルームとラ・フランスを加える。
3. 2とは別のボウルに小松菜を入れ、オリーブオイル(小さじ1)を加えて和えてから、2に加え、さっと和えてうつわに盛る。適当な大きさにちぎりながら生ハムをのせる。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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