心と身体を元気にする、薬膳レシピ

免疫力アップに、「カボチャと鶏モモ肉の酒粕シチュー」

新しい1年が始まりました。このブログを参考に、今年もたくさんの方が料理して下さったらうれしいなぁと思います。良かったら感想なども聞かせてくださいね。

さて、どんなテーマのレシピから始めようかと思いを巡らせましたが、暖冬とはいえ1年で最も寒い時期であること、インフルエンザ他諸々の感染症対策として相変わらず免疫力は下げたくない、そして年末年始の胃腸疲れも癒したい。そこで選んだのが「カボチャと鶏肉の酒粕シチュー」、3つのテーマをすべてフォローするレシピです。

免疫力を高めるには元気をしっかりと補った上できちんと巡らせること、身体を温め体温を上げること、腸活のための食物繊維や発酵食品を摂り入れることが必要。カボチャ、鶏肉、舞茸、酒粕が元気を補い、タマネギは補った気を巡らせます。舞茸、酒粕、チーズは腸活食材。免疫には腸活! と言われますが、βグルカン豊富な舞茸は免疫力アップに良いキノコとしても知られていますよね。そしてこのレシピで登場する食材はすべて温め食材です。それらをスープ(シチュー)に仕上げて食べることで、身体を温めてポカポカにしてくれます。しかも胃腸をケアするカボチャや鶏肉をメインに使っているので消化にも良く、胃腸がお疲れ気味の方にもおすすめです。

酒粕は洋風にアレンジすることで独特の風味が苦手な方にもおいしく食べていただけます。苦手な味ではないけれど、使い切れないなどハードルが高いと感じるひとはぜひ冷凍保存を。長期保存できますし、固まらず、使いたいときにはすぐに使えます。酒粕はそれだけで気を補い、温め効果あり、腸内環境も整えるパワー食材。いつものスープにちょこっとプラスしたり、キノコのポタージュなどに加えてもおいしいです。こまめに使ってみてください。

昨年は気候変動の激しさを実感した年ですが、今年はどうなるのでしょう? どんな環境でも楽しく健やかに過ごせるよう、心と身体に寄り添うレシピをお届けしていきますね。今年もどうぞよろしくお付き合いください。

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カボチャと鶏モモ肉の酒粕シチュー

【材料】2人分

カボチャ 200g(1/8個)
鶏モモ肉 小1枚
タマネギ 小1/2個
舞茸 50g
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1/2
水 2カップ

A
塩粕 15g(大さじ1くらい)
塩 小1/2
コショウ たっぷり

粗挽き黒コショウ 適量
パルミジャーノ(粉チーズでも可) 適量

【作り方】

1. カボチャは7mm厚さの食べやすい大きさに切る。鶏肉は一口大に切る。タマネギは薄切りし、舞茸は食べやすい大きさに手で割く。
2. 鍋にオリーブオイルを入れて熱し、タマネギ、鶏肉の順に加えて炒め、鶏肉の色が変わったら水を加え、沸いたらアクと脂をすくう。カボチャを加えて再度沸いたら中弱火にして5分ほど煮、舞茸とAを加え、舞茸がやわらかくなってカボチャが少し煮崩れてくるまでさらに3~5分ほど煮る。
3.2をうつわに盛り、粗挽き黒コショウをふり、おろしたパルミジャーノをかける。

■酒粕はスープの液体一部と一緒に30秒ほどレンチンすると溶きやすい。
■チーズの塩分を考慮し、Aの塩は少なめになっています。チーズを加えない場合は適宜加えてください。

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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