心と身体を元気にする、薬膳レシピ

便秘解消に、豚肉とさつまいもを使ったおすすめレシピ。

ある程度予想はしていたものの、今年は10月まで暑さが残るそうですね。

まだまだ続く残暑を前に、そろそろ一度身体の立て直しが必要な時期です。現状をきちんとチェックしてみてください。さて、いかがですか?

食べないとバテるし、とにかく何でもいいから食べられるものを食べなきゃ! と過ごしていた間に腸の調子、悪くなっていませんか? 暑くて寝苦しいことによる睡眠不足も自律神経を乱し、腸に悪影響を及ぼします。

今回は食物繊維が足りずに便秘になっている方にお届けしたい"ポークソテーの焼き芋ソース"レシピ。元気が足りないことによる便秘の方にもおすすめです。

サツマイモは胃腸のケアも担います(よって胃バテのひとにも◎)。また秋の乾燥には豚肉が効果的ですし、カルダモンは食欲を増進させ、消化を助け、気も巡らせます。

暑いとはいえ、さすがに秋のニュアンスを感じられるようになってくるはずなので、秋イメージの強いサツマイモを使ったレシピにしてみました。気軽に時短で作れること、より凝縮した味わいになること、最近では比較的年中手に入りやすくなったことから、焼き芋を採用。たっぷり入れた白ワインの酸味でとてもさっぱりと仕上がりました。なんだかまるでリンゴのようなテイスト。豚肉にリンゴを合わせるのはよく知られたところですよね。このソースとの相性もばっちりです。

自宅に残っていたのと、かわいい(ちょっとお刺身に添える紅タデっぽい⁉)のとで、アマランサススプラウトを散らしてみましたが、こちらは無くても全く問題ありません。

腸の不調はあらゆる不調につながります。食物繊維や発酵食品(発酵調味料)などを適度に取り入れて、日々労わってあげてください。秋が深まって乾燥してくるとそれも便秘の原因になりますよ。注意してください。

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ポークソテーの焼き芋ソース

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【材料】2人分

豚(肩)ロース ソテー用 2枚
塩 少々
エクストラバージンオリーブオイル 適量
バター 5g
粗挽き黒コショウ 適宜
アマランサススプラウト あれば適宜

A
焼き芋(皮を除いて正味) 80g
白ワイン 100mL
水 50mL

B
塩 1~2つまみ(バターの塩分次第)
カルダモンパウダー 少々
黒コショウ 少々
ディジョンマスタード 小さじ2

【作り方】

1. 豚肉は筋切りし、塩をふって室温に戻す。
2. ソースを作る。小鍋にAを入れて中弱火にかけ、ヘラなどで焼き芋を軽く潰し、全体を混ぜながらぽってりとしてくるまで煮詰める。バターを加えて溶かし、粗熱が取れたらブレンダーにかける。
3. フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、水分をペーパーで除いた豚肉を入れて中火で焼く。焼けたら豚肉を取り出し、保温する。フライパンのオイルをペーパーで除き、2を加えてうまみをこそげて混ぜ込み、温まったら火からおろしてBを加え、味を調える。
4. うつわにソースを敷き、カットした豚肉を盛る。粗挽き黒コショウをふり、アマランサススプラウトを散らす。

●ブレンダーがなければ2でゴムベラを使い、ペースト状になるよう潰しながら火入れするとよい。(滑らかさは異なるが、少量なので十分仕上げられる)

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ちづかみゆき

料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。
http://meixue.jp
Instagram: @miyukichizuka

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