
墨田区、向島のニューウェーブな台湾魯肉飯。
台湾人は質を重視する
日本人は見た目を重視する
このように書くと不届き千万!と怒られそうだが、極度で対比としてみるとそのように感じる
貯水葉の魯肉飯には大きな豚肉が鎮座している
片手に収まるほどの古い絵付けの茶碗にうず高く盛られた魯肉飯
魯肉飯と言えば、煮込まれた豚肉の小片がご飯の上に敷き詰められているはずでは、という固定概念を払拭するビジュアル
味付けも八角控えめ、油控えめのさっぱり爽やか仕上げ
硬めでかみごたえのある豚肉と白米、黄色い沢庵、高菜を交互に、時折クミン味の副菜、と箸を動かしていると、もうお腹は十分満たされる
日本式に解釈された新しい魯肉飯なのかな
レビューには否定的な意見も散見されたが、台湾で魯肉飯を久しく食べていない私には、もはや舌の記憶が薄くなっていたので、新しい味と舌が覚え、美味しかった
十何年振りに家族から貰った数日の夏休みの間に出向いたから、という理由もあるだろう
受け取り側の心持ちが違えば、懐も大きく開いて、新しいものをうけいれることができるのかも
冷たい凍頂烏龍茶で舌と喉を洗い流して、
「あのう......豆花もいただいていいですか」
「ええ、ぜひどうぞ」
魯肉飯の後にいただいた豆花は過去記事にも載せた浅草豆花大王の質感にかなり近かった
硬めで食べ応えがあり、大豆の味が豊かに香り、男性的な仕上がり
一緒に添えられた緑豆とハト麦が染みる程に美味しかった
ふと見渡せば、グレイッシュな店内に、貯水葉が所狭しと飾られていて、
まるで私は金魚鉢の中にいる金魚 ゆらゆら
ひとしきりゆらゆらした後、物静かな紳士二人に見送られ、店を出た
満腹だったが、夏休みで気が大きくなっていた私はその足で、志"満ん草餅の列に並び、あんいりとあんなし草餅、つい欲張って焼き団子を買ってしまった
世の中には美味しいものがありすぎる
眉は八の字口元は笑み
最近で1番幸せな1日だったと思う
みなさまも残りわずかな夏を楽しまれますように
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