おしゃべりなうつわ

エキゾチックな絵柄に夢中、松浦コータローさんのレンゲ。

240731_utsuwa_matsuurakotaro_01.jpgこれは松浦コータローさんのレンゲ。個展で大人気の品物だけれど、実はさかのぼること2015年、私が主宰している「UTSU-WA? -うつわと食を愉しむシークレットレストラン」のために、初めて制作してくださったものだ。この4本は、その宴で使って受注生産をお願いした初代モデルの一部。できたてほやほやのれんげを前に、手に持ったときのバランスや口当たりを参加してくださったお客様みんなで確かめながら、船越雅代シェフによるスープやデザートをいただいた夜を思い出す。口当たりも重さも手触りも形も、私には最初からしっくりきているのだけれど、松浦さんはその後も飽くなき改良を重ねられ、たくさんの人に支持されるレンゲを作り続けている。作り手と使い手がともにテーブルを囲み、うつわについてあれこれ思い巡らす会、またやれたらいい。

[ある日のうつわ]

240731_utsuwa_matsuurakotaro_02.jpg

240731_utsuwa_matsuurakotaro_03.jpg

裏側に突起がついていてスプーンの部分が宙に浮くので、テーブルに直置きでも気にならないし、お皿やどんぶりのふちに寄りかからせたときに安定して安心。具材の色に合わせて絵柄を選びがち。

---fadeinpager---

240731_utsuwa_matsuurakotaro_04.jpg

作り手:松浦コータロー
購入した年:2015年
購入場所:UTSU-WA? -うつわと食と饗宴の会

 

>>[うつわディクショナリー]松浦コータローさんのうつわをハレの日も普段の日も

衣奈彩子

ライター/ 編集者

子育てをきっかけにふつうのごはんを美味しく見せてくれる手仕事のうつわにのめり込んだら、テーブルの上でうつわ作家たちがおしゃべりしているようで賑やかで。献立の悩みもワンオペ家事の苦労もどこへやら、毎日が明るくなった。「おしゃべりなうつわ」は、私を支えるうちのうつわの記録です。著書『うつわディクショナリー』(CCCメディアハウス)
Instagram:@enasaiko 衣奈彩子のウェブマガジン https://contain.jp/

ARCHIVE

MONTHLY

いいモノ語り
いいモノ語り
パリシティガイド
Business with Attitude
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories