中田雄一さんの白プレートは、あの国への旅の入り口?!
これは中田雄一さんのリムプレート。釉薬代わりにあま〜いクリームをのせているのなのではないかと妄想するほど、とろりとした白。空気をふくんでいるかのように柔らかな表面は、手を触れると思ったとおりなめらかで(やっぱり!)、持ち上げると予想より軽い。高台まで釉薬で包まれているのにエッジはきちんとあって、ほっこりとせず、古い食器と並べると、その時代といまをなだらかに繋いで、洋食器が歩んできた道を連想させる。日本の土で日本人が作って、どうして異国の匂いを醸すのか。その秘密は、これからも使いながら探っていくつもりだけれど、いまのところ、ほんのり艶のある白がフルーツのみずみずしさを引き立て、テイクアウトしたフライドポテトをビストロでステーキに添えられた「フリット」のごとく見せることを確認し、ニース風サラダを作りたくなったりもして......。あーフランスに行きたい。これは旅したくなるうつわでもあるのだった。
[ある日のうつわ]
直径24センチの白プレート。高台の穴にひもを通してあるので壁掛けできる。白いのに飾り皿?と思った矢先、中田さんは「キッチンが狭いとき、壁も使えると便利ですから」と言った。あ、そうね、暮らしってそういうものよね。やってみるとなるほど便利だし、柔らかな質感を絵画のように"鑑賞"もできます。
24センチと20センチの白プレートで朝ごはん。卵の黄色が鮮やかに映えて朝から気持ちがいい。
径17、20、24センチを重ねた、我が家の通称"中田盛り"。
---fadeinpager---
作り手:中田雄一 @bibaiumare
購入した年:2022年-2023年
購入場所:graum、lapinart
ARCHIVE
MONTHLY
BRAND SPECIAL
Ranking