ゴールドのプレートで、クリスマスディナーをセンスアップ。
これは瀬川辰馬さんのリムプレート。クラックのあるリッチなテクスチャーにひかれ、初めて手に取った時に強く感じたのは、むしろ指先に吸いつくような触り心地のよさだった。リムに手をかけた時に感じるカーブが気持ちよく、裏までまじまじと観察したほどだ。表現の面白さを使いやすさへとつなげているそのカーブは、型成形という技法からうまれる。石膏型に粘土を押し当てかたちづくる方法で、瞬発力を要するろくろ成形よりも、じっくり時間をかけてフォルムを追求することができると聞く。一度型が決まれば、量産できると同時に、釉掛けや焼成の工夫でひとつひとつ異なる表情も生み出せる。このゴールドは、銀彩にクラックが入るように瀬川さんが独自にアレンジした「シン・硫化銀彩」シリーズ。もっと大きなクラックのある「硫化銀彩」の同型を翌年に買い足したので、並べて使う楽しみが増えた。瀬川さんの作り方ではそれが叶う。いろいろなオケージョンに映える落ち着いたゴールドも気に入っている。クリスマスディナーには間違いなく合うのだけれど、ディナーの翌朝、遅く起きて寝ぼけつつフレンチトーストにしたら、そういうカジュアルダウンもいい感じ。
[ある日のうつわ]
陶器ですが、私はナイフも使っています。
シックなゴールドだけれど、2枚並べるととても華やか。
中国茶のもてなしにトレイとして使ったり。
ゴールドとシルバーのあいだのような落ち着いた色味でいろいろなシーンに活躍。
---fadeinpager---
作り手:瀬川辰馬 @tatsumasegawa
購入した年:2022年
購入場所:ギャラリー うつわノート
ARCHIVE
MONTHLY
BRAND SPECIAL
Ranking