おしゃべりなうつわ

ゴールドのプレートで、クリスマスディナーをセンスアップ。

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これは瀬川辰馬さんのリムプレート。クラックのあるリッチなテクスチャーにひかれ、初めて手に取った時に強く感じたのは、むしろ指先に吸いつくような触り心地のよさだった。リムに手をかけた時に感じるカーブが気持ちよく、裏までまじまじと観察したほどだ。表現の面白さを使いやすさへとつなげているそのカーブは、型成形という技法からうまれる。石膏型に粘土を押し当てかたちづくる方法で、瞬発力を要するろくろ成形よりも、じっくり時間をかけてフォルムを追求することができると聞く。一度型が決まれば、量産できると同時に、釉掛けや焼成の工夫でひとつひとつ異なる表情も生み出せる。このゴールドは、銀彩にクラックが入るように瀬川さんが独自にアレンジした「シン・硫化銀彩」シリーズ。もっと大きなクラックのある「硫化銀彩」の同型を翌年に買い足したので、並べて使う楽しみが増えた。瀬川さんの作り方ではそれが叶う。いろいろなオケージョンに映える落ち着いたゴールドも気に入っている。クリスマスディナーには間違いなく合うのだけれど、ディナーの翌朝、遅く起きて寝ぼけつつフレンチトーストにしたら、そういうカジュアルダウンもいい感じ。

[ある日のうつわ]

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陶器ですが、私はナイフも使っています。

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シックなゴールドだけれど、2枚並べるととても華やか。

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中国茶のもてなしにトレイとして使ったり。

241214_tasumasegawa_utuwa_06.jpgゴールドとシルバーのあいだのような落ち着いた色味でいろいろなシーンに活躍。

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作り手:瀬川辰馬 @tatsumasegawa
購入した年:2022年
購入場所:ギャラリー うつわノート

衣奈彩子

ライター/ 編集者

子育てをきっかけにふつうのごはんを美味しく見せてくれる手仕事のうつわにのめり込んだら、テーブルの上でうつわ作家たちがおしゃべりしているようで賑やかで。献立の悩みもワンオペ家事の苦労もどこへやら、毎日が明るくなった。「おしゃべりなうつわ」は、私を支えるうちのうつわの記録です。著書『うつわディクショナリー』(CCCメディアハウス)
Instagram:@enasaiko 衣奈彩子のウェブマガジン https://contain.jp/

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