常春の国 モロッコ Part 2 ラバトへの旅
意外かもしれないけれど、モロッコの首都はカサブランカではなくて90キロメートル南に位置するラバト。
12世紀に建てられた城塞や旧市街が息づくこの街は、20代の時にモロッコ各地を巡った時から印象に残っていて、是非また訪れたいと思っていた場所。今回親友のヤスミンに頼んでカサブランカから車で1時間、日帰りで連れて行ってもらった。
この日の気温は25度くらい。冬の柔らかい日差しがカスバの白い壁に反射して、目を細める眩しさ!灰色のイギリスの冬から逃げてきた私には正反対の世界が広がっていて、思いっきりビタミンDを補充する。
2012年にはユネスコの世界遺産にも登録された
カスバの中で数個見かけたこのドアノブ。さて一体何のデザインでしょう?
正解は、『割礼の儀式を行う場所』の印。
200年くらい前からあるドアなんだよ、と通りかかった地元の方が教えてくれた。モロッコでは男の子の生後7日から5歳の間に割礼が行われて、そのセレモニーには家族や遠方の親戚が集って「成長の儀式」として盛大に執り行われるらしい。
一生に一度だけ、先端の皮をチョッキンされることを誇示して大昔からぶら下がっているこのドアノブ。
40年間毎月のように地道に出血している女性側の視点からすると、かなりじわじわくるものがありますが。
首都であるラバトには大使館や行政機関が集中しているので、道路や景観が美しく整備されているのが印象的。観光開発にあまり依存していないからか、モロッコでよくある押しの強いガイドが寄ってくる心配が少ないのも○。
もしモロッコに旅行する機会があれば、首都ラバトの魅力を味わいに旅のプランに加えてみては。
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