イギリスのおうち No.6 『ヴィンテージマンションのコンパクトなフラット』
毎週日曜日に開催されるフラワーマーケットで知られ、スタイリッシュな若者たちで溢れかえるコロンビアロード近辺にアーロンとニコラがフラットを買ったのは8年前。
前々からファンだったこのブルータリズム建築の一部屋が売りに出たと知って即ビューイングに行って購入を決めた。
1966年に建てられたこのフラットは、69.9平方メートルという非常にコンパクトなサイズだけれど、たっぷりと西日が入る大きな窓が決め手になったそう。
彼らのインテリア・スタイルは
『明るくてポジティブなヴィンテージスタイル』。
狭いフラットなので、居心地のよさとスペースの使い方に配慮している。
「この窓から公園が見えるのでロンドンに住んでることを忘れそうなくらい。」
リビングに並ぶ座り心地抜群のリーン・ロゼのソファ。
「このソファのお陰でロックダウンをどうにか切り抜けたれたと思う」。
リフォームが終わったばかりのキッチンは、小さいながらも機能的。掃除が楽なゴム張りの床がお気に入り。
ビタミンカラーのイエローがアクセントを添えて。
キッチンカウンターの明かり取り窓が○。
こちらはあの巨匠ディーター・ラムス氏がデザインしたレコードプレーヤー。羨望。
別名『白雪姫の棺』と呼ばれる名作
踊り場の大きな窓が開放感をプラス。
踊り場も日当たり良好
コロナ禍から二人とも自宅勤務になったことを機会に、二階のゲストルームをオフィスに模様替えした。
「僕はここで、ニコラはダイニングテーブルがオフィス。煮詰まったら犬と散歩に出かけて気分転換しています。」
限られたスペースを有効に使うために、収納にも工夫を凝らしている。ベッドルーム、オフィスとキッチン全て、扉のない棚を使って見せる収納をチョイス。ごちゃごちゃとならず、全てお洒落にまとまっているところにセンスが光る。
シャワーヘッドにユーカリの束を結んでおくと、湯気でアロマオイルが発散される仕掛け(私もやってます)。
洗濯機やタオル類はクローゼットの中に隠してスッキリ。
このコロンビア・ロード界隈(以前のエントリー参照)は、セレブリティも沢山住んでいるので、
「いまレナ・ダナムが花買ってた!」
「いまベン・ウィショーがコーヒー飲んでた!」
「いまポール・メスカルがジョギングしてた!」
などなどアーロンから逐一セレブリティ目撃情報が送られて来るというおまけ付きなのだけど、8年の時間を過ごしたこのフラット生活に
「ゲスト・ルームと、小さくてもいいからどうしても庭が欲しくて」、庭付きの広い家に今年の夏に引越しを予定しているそう。
彼らのスタイリッシュなテイストで、きっとお洒落にコーディネートされるであろう次の家を見に行くのが既に楽しみ!
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