ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ『Making Modernism』展
ピカデリーにあるアートスクールを併設する美術館ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立芸術院)は、ロンドンに数ある美術館の中でもお気に入りの一つ。現在展示中の『Making Modernism』展に足を運んできました。
『女性は台所と子育てと教会に所属すべきもの』
と謳われていた20世期初頭のドイツで活躍した女性アーティストたち4人を中心に焦点を当てたこのエキシビジョン、ウェブサイトで一眼見た時からその大胆な色使いと温かみのある画風に惹かれてずっと楽しみにしていたもの。
中でもこのガブリエレ・ミュンターは、画家のカンディンスキーと15年以上同棲していた女性。 彼女は、カンディンスキー独特のあのカラフルな画法に多大な影響を与えた本人であるにもかかわらず、その事実を知られる事はほとんどなかったのだそう。
著名な男性アーティストの影に隠れて、その才能や功績を搾取されてしまった女性アーティストと言えば、ロダンの弟子だったカミーユ・クローデルや、スコット・フィッツジェラルドの妻だったゼルダ(両方とも精神病院で死亡)とか。 だけど彼女らはまだ氷山の一角で、他にも同じような扱いをされた女性たちが歴史上、はたまた現在でも沢山居るのだろうな・・・と館内のカフェで一息つきながら思いを馳せてみたり。
こちらのMaking Modernism展は2月7日まで。
ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ『Makiing Modernism』展 https://www.royalacademy.org.uk/exhibition/making-modernism
ARCHIVE
MONTHLY
BRAND SPECIAL
Ranking