Butterdrop Diary 『ロンドン郊外のカントリーライフ』

南西部のリゾート地、コーンウォールへ

夏になると飛行機に2、3時間乗ってヨーロッパの避暑地に行くのが英人に人気のバケーションスタイルですが、イギリスの南西部にあるリゾート地、コーンウォール地方も根強い人気のある夏のデスティネーション。車で6時間(!)と言う距離感に気圧されて行く機会をずっと先延ばしにしていたのですが、この夏家族で初めて訪れて来ました。

まず向かったのがイギリス最西端にあるパワースポットとして知られ、イギリス版モン・サン=ミシェルと謳われるセント・マイケルズ・マウント。その名の通りイギリスのセント・マイケルズ・マウントもフランスのモン・サン=ミシェルも『聖ミカエルの山』を意味して、ミカエルさんが祀られています。そしてこの英仏二つの場所は、海を超えてレイライン上で繋がっているのだそう。興味をそそられて調べてみると、この『聖ミカエルの山』はアイルランドとイタリアにも存在して、その4箇所は全てレイラインで繋がっていると言うことがわかりました。まさしく古代の神秘が詰まった巡礼地!イギリス屈指のパワースポットと言われている所以はこう言うことだったらしい。

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出典 https://landandspirit.net/html/earthenergiesintroduction.html

伊勢神宮→明治神宮→鹿島神宮もレイライン繋がり同士

そしてモン・サン=ミッシェルと言えば、あのフワッフワのオムレツが有名なので、もしやここにも何か美味しい名物品が?と一瞬期待しましたが、周りを見回しても一向にフィッシュ&チップスのお店しか見えなくて、ああ、ここはまだイギリス・・・と再確認。

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公式サイトより出典

気を取り直して島まで歩いて、頂上まで登って着いたお庭には、まるで地中海に居るような錯覚を覚える光景が!海洋気候のジリジリと肌を刺す強い日差しと乾燥した強い風に煽られて、イギリスとは思えない空間に数時間浸ることができます。

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午前中には歩いて渡った島の周りに午後には満潮で海が広がっていて子供たちは大喜び

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イタリアの漁村にも見える

次の日に向かったのは、Falmouthという海岸沿いの街。紺碧の海が広がって、白いボートの帆がはためくその風景はまさに景勝地。でもよく見ると、泳いでいる人たちは皆ウェットスーツに身を包んでいて、海水に足を漬けると安定の英国の海の冷たさでした。

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現実に引き戻してくれる冷たい海

 

ロンドン郊外の自宅から約500kmという距離を一人で運転するギャンブル氏を横目に、私は聖ミカエルについて調べたり読みかけの本を読了したので、それほど苦ではなかった約6時間のドライブ。そして今回人生で初めて訪れた場所なのに、来月コーンウォールで開催するというバースデーパーティーに招待していただいたので、また縁あって訪れる機会に恵まれました。さて次回は車中でどの本を読もうかな・・・と物色中です。

 

 

ギャンブル五月

ニューヨーク州立大学卒業後、ウェストヴィレッジのマグノリア・ベーカリー本店にて6年間腕を磨く。ロックバンドのメンバーとして2度の全米ツアー後、渡英。現在は、田園風景が広がるロンドン郊外はケント地方、『Garden of England(イギリスの庭)』に暮らす。著書に『ニューヨーク仕込みのカップケーキデコレーション』『イギリスから届いたカップケーキデコレーション』(SHC)。日本カップケーキアカデミー代表。
Instagram:@satskigamble

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