
カルカッソンヌの黒犬と、ちょっと危険な名物料理。
少し前、我が家の斜め向かいに引っ越してきた若い男の人。時々庭で日向ぼっこをしながらタバコを吸っていらっしゃっるので、自己紹介がてら話しかけてみました。そして判明したことが。なんと彼は日本語が話せる!
(忍術なんて通っているからかもしれませんが、)エクス・アン・プロヴァンスには、けっこう日本語を話す若者がいるような気がします。日本から遠く離れたこの小さな街で、日本語を勉強している人たちがこんなにいるなんて、私はそれだけでちょっと心強くて、嬉しくなるのです。
日本に帰って、フランス語を話している人がいたら、私もちょっとフランス語話せるよ、と言えるくらいのフランス語力はつけておこうと心に決めた次第です。
さて、前回のブログの続きを。アルビを出て向かった先は、ヨーロッパ最大の城塞都市、カルカッソンヌ!
お恥ずかしながら、日本にいる時は名前も聞いたこともなかった場所ですが、ここ、フランスの一大観光名所。何を隠そう、年間の来訪者数は、モン・サン・ミシェルに次ぐ多さ(!)だそうです。
遠くからだんだんと近づくカルカッソンヌの街並みを見て、その人気の理由がわかりました。だって、まるで絵本の世界! というか逆に、世界中の絵本に出てくる「お城」は、カルカッソンヌの真似したでしょ。そうにちがいない、と思える景色が目の前に広がります。
城壁の中に一般車は入れないので、車は外の駐車場に。中は歩いて移動です。ホテルに荷物を置き、初日は、城壁を眺めながら地上を歩きました。さすが、大観光地。日本からの団体旅行の方々も含め、世界中から観光客が。まだシーズンオフなはずなのに、お店はどこも開いていて、なかにはお化け屋敷なんかもあって、割と賑わっていました。夏場はもっとすごいんだろうなあ……(遠い目)


翌日は、城壁の上や塔の中へ。博物館のようになっており、普段は入場料が9ユーロかかりますが、この日は3月の第一日曜日! そう、フランスの多くの美術館や施設が、無料になる日です。(フランスのこのシステム、大好き。特に、意識せずに行って「あ、今日第一日曜日だ!」と気づいたときのラッキー感。ただ、私立美術館など例外もあるので要注意。)
この街がもともとどんな形をしていて、どう修復されていったか……あまりに長い歴史を感じられたような、感じられないような、そんな感じで、のんびり見学。
猫には出合えなかったので、代わりにおみやげ物屋のしぶい顔した黒いぬちゃんの写真を。この子、結構遠くまでひとりで散歩しているようで、何度か城塞内で見かけました。


最後に、今回も食べ物で締めたいと思います。
西南フランスの名物料理「カスレ」。豆とソーセージ、鴨肉が煮込まれていて、ものすごくこってり! 真冬のさむーい時期に食べたら温まっておいしそう。でもこのご時世に、この料理、どこまでも写真映えしないことに驚きです。
あと、カスレと言えば、食べた後「部屋の窓を開けておくこと」も大事だそう。お豆効果で腸が活発になりすぎて危険なようです。みなさま、どうぞお忘れなく。
http://ja.tourisme-carcassonne.fr
CHÂTEAU ET REMPARTS DE LA CITÉ DE CARCASSONNE
www.remparts-carcassonne.fr
ARCHIVE
MONTHLY