星の麓の陶器の村の、青い目をした猫たち。
マルセイユに猫カフェがオープンして2ヶ月半。
猫たちは続々と新しい家族を見つけ、旅立って行っているようです。店長のごとく鎮座ましましていたグリズーは、そのあまりの人気さから、引き取られた後、インスタグラムのアカウントを開設。幸せそうな姿をふりまいています。
©courtesy of grisou_officiel via Instagram
さて、先日のイースター休暇は、ジュネーブに住む友達家族と一緒に過ごしました。ジュネーブからエクス・アン・プロヴァンスは車で約4時間。その道のりを、休憩や渋滞の時間を入れて、7時間近くかけて運転してきてくれた彼ら。はるばるありがとう。
こうしたお客さんが来るとかなりの確率で訪れている村が、エクスから車で1時間半ほどの場所にある、ムスティエ・サント・マリー。陶器作りで知られるこの村、村の真ん中には空から星が吊るされていて、なんともロマンチックでかわいいのです。
それに、夏には道中、見渡す限り広がるラベンダー畑を見ることができて、さらには村のすぐ近くの渓谷でボート遊びができることもあり(もちろん泳ぐことも)、とても良い日帰り観光コース。今回はまだラベンダーや渓谷遊びのシーズンではありませんでしたが、よく晴れた土曜日、このムスティエ・サント・マリーに行ってきました。
星拡大。観光局のサイトによると、星の大きさは1m25cm、ワイヤーの長さは135mで、星とワイヤー合わせて150kgもの重さになるそう。落ちたら張り替えるスタイル(?!)なのか、最後に張り替えたのは1995年の模様。(ちょっと怖い。)
マリーアントワネットも愛したと言われている陶器、ムスティエ焼きは、伝統的な植物柄や、青や黄色の単色のものに加え、カラフルな動物柄の食器や部屋の名前が書かれたプレートなども売られていて、見ていて飽きません。
(が、素敵なものが多すぎて、私は選びきれず、結局何も買えずに帰るのです。←これ、3回は繰り返してる。)
村のいたるところにある路地名のプレートや、トイレの案内すら陶器でできていて、かわいい。崖の上の教会へ続く道(修行かと思うほど厳しい道のり)にも、ところどころタイルの絵が。
それでは遅くなりましたが、この小さな村で出会いし、青い目をした2匹の猫をご紹介。
まずは一匹目。シャム猫風の気品を感じさせるこの猫さん。
その美しさとは裏腹に、開いている扉があれば入りこみ、なかの人に追い出されるほどの人なつっこさ(厚かましさ)も持ち合わせているよう。
二匹目は、塀の上から人間を見おろす、わたあめみたいな淡い色をした猫さん。
その目は、吸い込まれそうな水色。二匹とも、毛並みの良さから飼い猫と思われます。
ムスティエに来ると、毎回違う猫に出会っている気が。村の人が猫好きなのかしら。
大勢の観光客にも、観光客の連れている犬にも動じず、淡々と過ごす、ムスティエの猫たち。そんな姿をこの日も見られて、ほくほくとした気分で家路につきました。
秋のムスティエ・サント・マリー。
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