南仏プロヴァンスで猫さがし。

グラネ美術館と季節外れのモンブラン。と、猫1匹。

「毎週日曜日は、ケーキを食べるの。」と教えてくれた、我が家の大家さんご夫婦。

その時ご馳走になった、エクス・アン・プロヴァンス旧市街にあるパティスリー、WEIBELのお菓子がそれはそれは美味しくって。ある晴れた日曜日に、真似してケーキを買いに出かけました。

もう十分に夏の気配が感じられる、街中をお散歩しつつ。

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久しぶりに、グラネ美術館(Musée Granet)も一周り。

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ジャコメッティの部屋。

自然光が差し込む展示室に並ぶ彫刻や、この街生まれの画家、ポール・セザンヌのコレクションを見ることができる、見応えたっぷりの本館も必見ですが、17世紀の礼拝堂、ペニタン・ブラン教会を改装して作られた別館、Granet XXeも心落ち着く空間です。

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ピカソやモネ、クレーの絵画が並ぶ、Granet XXeの館内。

この別館に展示されている作品は、スイス人の大コレクター、ジャン・プランク1人が寄贈したものだというから驚き。その数、約300点。やはり彼も、セザンヌを心から尊敬し、セザンヌへのオマージュとしてコレクションをここに委託したんだとか。コレクターであると同時に、画家でもあったプランクご本人の作品も展示されています。

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プランクの作品たち。

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お目当てのケーキはと言うと、ここここ。WEIBEL。

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ほとんどのお店が閉まる日曜日も朝から夜まで営業していて、いつ来てもお客さんで賑わっている人気店。テラス席でのんびりアイス食べるの、気持ち良いだろうな〜と思いながら、季節外れのモンブランと、サントロペ名物、タルト・トロペジェンヌ、翌朝用に、プレーンとピスタチオのフィナンシェを持ち帰り。

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帰り道、歩きながらふと頭上を見上げると、トラ柄の猫さんが1匹。

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私が一生懸命、彼(彼女?)の気を引こうと呼びかけていると、通りすがりのマダムやお兄さんも、一緒になって呼びかけてくれました。やっぱり、日本人の奇妙な呼びかけより、フランス猫は、フランス人の呼びかけの方に反応するのか、と思いきや、表情に一切の変化なし。

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必死で変な声を出す人間3人を、2階の窓辺から無表情無反応で見下ろす猫。

Musée Granet
Place Saint Jean de Malte, 13100 Aix-en-Provence
Site Granet XXe, collection Jean Planque
Place Jean-Boyer, 13100 Aix-en-Provence
営)10時〜19時(6/9〜9/23)※最終入館は18時半
  12時〜18時(〜6/8、9/24〜)※最終入館は17時半
休)月、1/1、5/1、12/25
www.museegranet-aixenprovence.fr/en/nc/home.html


WEIBEL
2 Rue Chabrier, 13100 Aix-en-Provence
営)7時半〜19時
休)月
www.maisonweibel.com

中川史恩

都内在住、猫好きエディター。フランス生まれの保護猫ミャウと暮らす。好きな食べものは帆立の貝柱とチップス全般。苦手なものは直射日光。将来の夢は鶏と暮らすこと。@chez_miaou

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