クリスマスツリーのあるオペラ座・ガルニエ宮。
先日ご紹介した、フランスの駅の遊び方。
その記事のために、たっぷり駅の写真を撮っていて、危うく電車に乗り遅れそうになりながらやってきたのは、パリ。
半年前から楽しみにしていたオペラを観てきました。初日は憧れのガルニエ宮で、翌日はバスティーユで鑑賞です。
以前、パリを観光で訪れた時、ガルニエ内部を見学ツアーで見たいと思い、建物の中まで入った後でふと、「いや、ここにはいつかオペラかバレエを観に来る気がする。」と感じて、見ずに出てきたのですが、その予感が意外と早く実現して、イヤハヤメデタシメデタシ。
そんな思い出もあって、正直、公演自体よりもこの劇場に入れることに浮き足立っていた私。写真で見ていた大階段や、目がくらむほど豪華なホワイエ、その窓からは、どーんと一直線に伸びる大通り。パリの中でもここはひときわ特別な場所だと感じられる空間に、シャンパン片手に酔いしれました。
この時期ならでは。真っ赤なクリスマスツリーも存在感たっぷり。(たぶんまだ準備中。)
席は2階の正面ボックス席。廊下にずらーっと各ボックスに通じるドアが並んでいるのもなんかかわいい。自分のお部屋に入ると、中にはコート掛けや鏡もあって、なんとも上流階級な雰囲気!(でも椅子は古くて小さくて高くて座席間隔も狭くて、快適とは言えません。)
見上げると、天井にはシャガール。会いたかったわ、オペラ座のシャガール。
この日ガルニエで観たオペラは、「La Cenerentola(シンデレラ)」。ソプラノの意地悪お姉さんたちがそれはそれはピーチクパーチクとよく歌う、楽しいオペラでした。でも翌日バスティーユで見た「Simon Boccanegra(シモン・ボッカネグラ)」が、素人の私でもわかるほどのレベルの高さで、どちらかというと記憶に残っているのはそっちなのですね。
シモン・ボッカネグラの幕間の映像。ねずみ、動くんです。
とっても贅沢なふた晩を過ごし、家に帰れば猫が(私の頭の中で)一言。
「あれ、あたしへのおみやげはないんですか?」
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