
秋だから、スポーツ。ペタンクと猫のコト。
ちょっと涼しくなってきて、朝から晩まで気持ち良いこの季節。日常的に運動なんてしていない私でも「まあ秋だしな。多少動いてやってもいいか。」という気持ちにさせてくれます。
ということで今回は、そんな私が最近「秋だから」したスポーツをご報告いたします。では早速、参りましょう。
山登り。
いきなり、スポーツなのかよくわからないもので恐縮ですが、去年の春にも登った、サント・ヴィクトワール山へ。前回とは別ルートで攻めました。コースのレベルは「Quite difficult」。まあまあ厳し目、くらいの感じでしょうか。
ネットで口コミを見ていると「10歳くらいの子どもでも登れる、とても良いコースです。」的な書き込みがあったので、それを信用して行ったら、そりゃもう大変。急な岩登りと、なんだかんだ言ってまだまだ強い日差しで、死にかけました。途中迷って全然違う道を進むというアクシデントつきで。
「ああ私、山を登るには年とりすぎたんだわ。」「ああ私、太り過ぎなんだわ。」と弱音を吐きまくる私の横を、すたすたと通り過ぎていく、ぽっちゃりおばちゃんズ。「違う、ただ体力がないんだ。」と認めざるをえませんでした。
そんな私でも、なんとか再登頂。
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スカッシュ。
とある土曜日。友達の家で大いに食べ、飲み、踊った後、「明日スカッシュいくけど一緒にいく?」とのお誘いが。その時点で0時を過ぎていて、いつもの私なら「いや、日曜日はゆっくりしましょうや。」となるのですが、今は秋。お誘いにのっかって初めてのスカッシュに行ってきました。
場所は、エクス・アン・プロヴァンスとマルセイユのちょうど中間地点、DECATHLONという大型スポーツ用品店を中心に、ボルダリングジムやフットサル場など、スポーツ施設が集まった村のようなところです。
感想は、「テニスより楽しい!」。ラケットを持つ腕や肩が筋肉痛になるだろうなあと思っていたら、腕より下半身にきました。終わった直後から、太もも、お尻周りに心地よい痛みが。
たっぷり汗を流した後は、冷たいビールやジュースが欠かせません。日本のこういうジムも、バー併設なんでしょうか。
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ペタンク。
南仏でペタンクをすること。それは私の、小さな夢のひとつでした。
公園やカフェで、ペタンクで遊ぶ人たちを見ていて、いいなあ楽しそうだなあと常々思っていたのです。おじさんもお姉さんも、タバコをくわえながら、あの重たそうな銀の玉をぽーんと放り投げる。
なにかにつけて子どもより大人たちが楽しそうなフランスですが、特にペタンクは、子どもそっちのけで大人たちが大いに盛り上がっているので尚更です。
以前、ペタンクをこよなく愛する日本人男性とお話する機会があったのですが、曰く、ペタンクとは「あーだこーだ言いながらするスポーツ」だとのこと。ルールはシンプルで、目標となる黄色い玉に、自分の持ち玉をいかに近づけられるか、が勝負。確かにテクニックも必要ですが、誰にだってできるスポーツです。
フランス人たちは、1球投げるごとに、うまく行っただの失敗しただの、自分の玉の方が近いだの地面のコンディションがどうだだの、とにかくどうのこうのおしゃべりをすると。そのコミュニケーションも含めてこのスポーツが大好きなんだ、と彼は言っていました。
マルセイユでは世界大会も開催されていて、南仏はまさにペタンクの本場。で、私の夢「南仏でペタンクをする。」ですが、叶ったような叶わなかったような。というのも、実際に私がペタンクをしたのは、南仏ではなく、国境をちょっとまたいだ先、スペインはカタルーニャ地方だったからです。
そんな私の初ペタンク。玉は想像以上によく飛び、どこまでも転がっていきます。狙いを定めて、敵の玉を一撃、遠くに弾き出せた時の快感ったらありゃしまへん。とは言ってもやはり、フランス人は経験値が違います。あっさり負けましたが、負けても楽しい。それがスポーツ。
2024年のパリオリンピックでは、正式種目に追加されるのではないかと噂のペタンク。要注目です。
本来は土の地面の上でするものですが、今回はオーナーさんの了承を得て芝生の上で。
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最後に、ここカタルーニャ地方で友人たちと泊まったairbnbの宿にいたのが、こちらの美猫、コト(たぶん、本当の名前はコットン。でも私にはコト、と聞こえたから、コト)。
彼にとってプールは大きな水飲み場。御年5ヶ月。遊びたいざかりです。気づけば私たちの近くにいて、いつも触らせてくれました。猫つきプールつきペタンクつきのこんな豪華なairbnb、最高ですよね。夜には、キツネも蛍も遊びに来ました。
そういえば、スラックラインもしました。
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