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南仏プロヴァンスで猫さがし。

ロクシタンと桜の秘密を探りに ーその1.

ロクシタンの製品が生まれる研究所へ潜入。

プロヴァンスと言えばロクシタン、ロクシタンと言えばプロヴァンス、ですよね。

とか言ってる私も、プロヴァンスで暮らし始めて、街中でお店を見つけてから、そういえばここはロクシタンの本場だった! とあらためて実感しました。ドライブの途中、大きなロクシタン工場の前を通り、「おお、ロクシタンの故郷がここに!」とちょっと感動したのはもうけっこう前のお話。

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そんな、プロヴァンス発祥の世界的メーカー、ロクシタンの本拠地は、私の住むエクス・アン・プロヴァンスから車で30〜40分で行けるマノスク(Manosque)という田舎町にあります。ロクシタンのすべての製品がここで開発・生産されているというその本丸に、この度、潜入して参りました。

製品開発の裏側、そして、もうすぐやってくる桜の季節にあわせて、チェリーブロッサムシリーズの誕生秘話、ついでに、我が家の猫ミャウからも大事なお知らせがありますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

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ロクシタン製品が生まれるまで。

さて、ロクシタン探検隊(ひとりだけど)、さっそく、研究・開発が行われているラボから出発です。

ラボ内部では撮影厳禁、白衣を着せられ、いくつかの扉を抜けて、「さあここがすべての始まりです!」と、入れてもらいました、小さなお部屋です。(ちょっとターメリックのようなスパイスの香りが……)
ここは、研究に使われる植物の保管庫。あたりに漂うカレーの匂いは、乾燥イモーテルの茎の香りでした(乾燥させても色が変わらないことから「不滅」の意味を持ち、エイジングケアに使われるイモーテル。英語名はcurry plantというだけあって、本当にカレーの香りです)。バラやラベンダー、アーモンド、ケードの木、そして大きな冷凍庫の中にもミントなどが冷凍保管されています。

この植物たちを使って、製品の大モトとなる成分(エッセンシャルオイルやフローラルウォーター)の抽出方法を研究しているのが、次の部屋。くつくつと音を立てながら動く蒸留器を見せてもらいます。蒸留器の中では、ほうじ茶のような見た目のものがぐつぐつと煮立っていて、イモーテルかと思いきや、ラベンダーを蒸留中でした。

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工場前の地中海庭園には、社員たちによって設置された虫の家。社員には年に1日、こうした環境活動をするための日が与えられているそう。

ここで学んだことは、植物によって成分の抽出方法が異なること。蒸留器で加熱して抽出可能なものもあれば、音波(!)を使って取り出すものも。この後ご紹介するチェリーブロッサムシリーズで使われる桜の花は、とても繊細なため、真空状態にした低温の蒸留器でしか成分を抽出できないそうです。
1kgのオイルを抽出するために必要な原料の量も、イモーテルであれば1トン、ラベンダーは500kg……と、さまざま。

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なんとも虫思いな会社です。こちらは、冬の間の虫の住処として作られた花壇。自然を大切にするロクシタンからの新アイテム、チェリーブロッサム オードトワレとフレグランスミストを置いてみました

次は、人間の肌の研究室。ブランド創設以来、動物実験は一切行っていないロクシタン。じゃあいったいどうやって製品を開発し、安全性を確かめてるの? という私の素朴な疑問は一瞬で解けました。使われているのは、人口的に作り出された皮膚などで、ちゃんとアジア人の肌もあるのだそうです。

続きまして、製品の質感や色などを研究しているラボ。肌に直接つけるものだし、香りや成分はもちろん、肌触りも大事な要素のひとつですよね。ロクシタンの製品は、食べ物に発想を得て作られることもよくあるのだとか。まさに本物のホイップクリームみたいな感触の、スノーシアシリーズも、ここから生まれました。

さらに、シャワージェルやシャンプーなど衛生用品担当の研究室、さまざまな状況下での保管をシミュレートしてテストする部屋、最後に、製品が入る容器の開発室。容器までここで開発されているとは。正直驚きました。

根底にあるのは、植物と、その生産者。

ロクシタン製品の開発工程を知ったところで、ラボから、ヴァーベナの香り漂う工場に移動。ロクシタンがいかにその原材料となる植物を調達しているのかについてうかがいました。

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「3月から夏まで、毎月収穫があります。3月はアーモンド、4月は桜、5月はローズとピオニー、6月はイモーテル、7月はラベンダー……」。うれしそうに話してくれたのは、ロクシタンM&L研究所サステナブル・イングリディエント・マネージャーのジャン=シャルル・ロメさん。

ロクシタンが現在契約し、原材料の取引をしている生産者は、フランス国内に約130。そのほとんどが工場近郊、プロヴァンスの農家ですが、シアバターの原料となるシアの実は、西アフリカのブルキナファソの女性たちからフェアトレードで調達しています。

ロクシタンと生産者は、3年から7年の長期の契約であること、そして、賃金の一部を前払いすることが決まっているそうです。たとえば、イモーテルを育て、収穫するまでには2年かかりますが、それまでの、種を買い、手をかけて育てている間の農家の生活をサポートすることも大切だと考えているのです。
加えて、シアの実ができるブルキナファソは世界の中でも貧しい国。そこで働く女性たちが、シアの仕事を通して自立すること、それがロクシタンの目標でもあるそう。ロクシタンとブルキナファソの女性たちとの物語は、ここから読むことができますよ。

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はにかんだ笑顔が素敵なジャン=シャルル・ロメさん。

ロメさん、契約農家の仕事には大きな信頼を寄せています。それもそのはず、チームのメンバーが各農家さんと、年に少なくとも10回は会って、技術的なアドバイスや、問題の共有・解決などを一緒に行っているとか。農家の皆さんを招いて工場見学ツアーもするんだそうです。なんか楽しげ。

ちなみにこのマノスクの工場は、農家さんだけでなく、どなたでも無料で見学可能です。大きな蒸留器や、製品が容器詰めされる様子などを1時間ほどで見て回れます。

ロクシタン マノスク工場
Z.I Saint-Maurice
04100 Manosque
tel: +33 (0)4 92 70 32 08
email: reservations.visites@loccitane.com
website
※要予約

いよいよ、チェリーブロッサムシリーズ開発の裏話に迫ります。長くなってしまったので、続きは次の記事へ!

中川史恩

南仏、エクス・アン・プロヴァンスに住み始めたばかりの猫好き。 madameFIGARO.jpのお手伝いをするかたわら、日々猫のお尻を追いかけている。
好きな食べものは帆立の貝柱とチップス全般。趣味は散歩。苦手なものは直射日光。

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