デコラトリスによる洗練探しの旅

ライプツィヒ ドイツ最古のカフェ「カフェ・バウム」へ

急に寒くなりましたね。いかがお過ごしでしょうか。デコラトリスの多賀谷洋子です。

長すぎた猛暑がようやく過ぎ、大好きなニュアンスカラー溢れる錦秋の季節を楽しむ間もなく冬に突入してしまい、仕事もすっかりノエルモードというこの頃です。

さて、大変ご無沙汰してしまい、誠に申し訳ありません。自宅引っ越しの他、長年病気知らずの私でしたが、珍しく病気や怪我のリハビリなども重なり、お書きしたいことは山ほどあると思いつつも、慌ただしいい毎日で更新を怠っておりました。

ところで、既にご存じの方も多いかと思いますが、間もなくこちらのブログは終了となります。

長い間、乱文にお付き合いくださいました皆様、感謝しきれないほどです。心よりお礼申し上げます。

残り少ない時間で心苦しいのですが、書きかけの記事も含めてアップしていきたいと思います。どうぞお付き合いくださいませ。

実は、いま仕事でドイツに来ています。スケジュールがタイトなため、今回は深夜のANA直行便。

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ヨーロッパに行くときはエールフランス派なので、心なしかAWAYな気分で落ち着かないと思いつつも、いつものようにシャンパーニュに戯れ、爆睡しているうちにフランクフルトに到着。

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今回は、初めての旧東ドイツへの旅。お目当ての街に行く前に、ライプツィヒに立ち寄りました。

こちら、ヨーロッパ大陸を縦横に走る主要街道の交差点という位置にあり、古くから交易で栄え、ドイツ有数の商業都市として発展してきました。特に東方貿易が活発でドイツのカフェ文化発祥地でもあり、洗練された老舗カフェがいくつもあるのです。

まずは、ドイツ最古のコーヒーハウスで「カフェ・バウム」へ。

貿易商のオーナーが、東方から仕入れたコーヒーの取り扱いを1711年に開始、この地で提供したことから、ドイツのカフェ文化が開花します。古さとしては、パリ最古の「カフェ・プロコープ 」よりちょうど30年くらい後。571254279_25031365753163388_4605714833273838110_n.jpg

ひんやりと乾いた空気が心地よいヨーロッパの夜、

瀟洒でエレガントな佇まいの建物に高揚しながらドアを開けます。

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カフェクレームとライプツィヒの伝統菓子「ライプツィガー・レアヒェ(Leipziger Lerche)」をオーダー。

この1時間半後にはディナーの予定があるのですが、二度とない機会、好奇心には逆らえません。

こちら、直訳すると"ライプツィヒのひばり"という名で、べりージャムが中に入ったマジパン系の焼き菓子です。

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パリの洗練ガトーを食べなれていると、素朴すぎて物足りない?

マジパンやアーモンドの風味が絶妙で、長年愛されているのがわかるような優しいお味で、ついつい食べ進んでしまいました。

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多くの文人たちに愛されたパリのカフェ同様、こちらは音楽家たちの社交場で、特にシューマンが贔屓にしていたのだとか。
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そして、このカフェのもう一つのお楽しみ、ビルの上階にある併設のコーヒー美術館に向かいます。

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皆様、長らく更新を怠っており、重ねてお詫び申し上げます。

次回はミュゼについてお書きします。

多賀谷洋子

食空間デコレーター。雑誌編集、外資系客室乗務員を経て、テーブルコーディネーターに。ブライダルやパーティ、商業施設から個人宅まで幅広くインテリアデコレーション手がける。雑誌やレシピ本のスタイリングでも活躍。パリスタイル主宰、フランスチーズ鑑評騎士の会 チーズシュヴァリエの顔も持つ。著書「美しくなるチーズレシピ:“チーズは太らない!”ダイエットも、アンチエイジングもチーズにおまかせ!」が話題。

http://paristyle.jp/

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