ハイアット セントリック 金沢「"KOLORS" ~ 金沢カラーズ グリルコース」
昨年末、インテリア等についてお書きした「ハイアット セントリック 金沢」
館内至るところにアートが溢れ、ここに泊まるためだけでも金沢に再訪したくなるほど、居心地のよい洗練ホテルでした。
さて、今夏、開業5周年を迎えるにあたり、パーク ハイアット 東京「ニューヨーク グリル」とコラボレーションした「"KOLORS" ~ 金沢カラーズ グリルコース」が、今年からスタートしています。
単に東京の味再現というのではなく、金沢近郊の地元食材をふんだんに使用し、より繊細な味わいが楽しめるメニューで、感動的な美味しさでしたので、年をまたいだ記事となり恐縮ですが、今回は、その内容を抜粋、ご紹介したいと思います。
では、レストラン「FIVE - Grill & Lounge」へ。
この夜のペアリングには、ハリウッドセレブリティ御用達としても有名な「オリン・スウィフト・セラーズ」から、シャルドネ、ピノノワール他、いずれもパーカーポイント90以上のハイエンドワインを。
カリフォルニアは、アメリカの中でも特に異文化の融合にとても寛容な州で、多様性を尊重する文化が根着いた場所。他州に比べ、おおらかな人が多く、そして洗練された独特な食文化にも定評があります。
"KOLORS"は、そんなカリフォルニアキュイジーヌに、ハイアットブランドらしいコンテンポラリーさと、北陸の食材や伝統等のエッセンスを融合させた、独創的なメニュー。
東京とは異なる、金沢のしっとりとした夜の雰囲気を楽しみながら、ディナーが開始しました。
まずは、「シーザーサラダ」
ダイナミックにカットされた能登ポークベーコンのグリルがとてもジューシー。バターがほのかに香るダイスカットのクルトンの食感も、ほどよいアクセントです。
続いて、「クラブケーキ」
北陸産紅ズワイ蟹がぎっしりと詰まっていて、アロマティークなレムラードソースを合わせてみると、さらに複雑なリッチ感が増します。樽香のしっかりとしたシャルドネとの黄金マリアージュが素敵すぎる!
この魅惑の背徳時間がエンドレスに続けばよいのにと、周囲の方々からも感嘆の声が。
「ニューイングランドクラムチャウダー」には、ピノノワールを合わせて。
ソウルフードのような懐かしさを感じさせる、滋味深く優しいお味。周囲の喧騒を楽しみつつ、20代、アメリカ企業で頑張っていた頃に思いを馳せていると、
「ニューヨーク グリル 」ベン ウィーラー料理長が、メインディッシュとなる、グリルしたての能登牛A5サーロインを持って登場。
その場でカットされたお肉はしっとりと柔らかく、旨味がぎゅっと凝縮。上質な肉ならではの甘みも感じられます。
ガルニチュールには、珍しい北陸野菜が。
初めて頂いたブランド椎茸「能登115」です。
お写真が不鮮明で恐縮ですが、通常サイズ2倍以上ありそうな大きさ。
どことなく鮑を思わせる肉厚食感で、鼻腔を抜ける香の余韻が長く、初めての出会う深い味わいにも感動。
デゼール「ニューヨークチーズケーキ」の、濃厚で滑らかな舌触りが至福。
サワーチェリークーリーとストロベリーソルベなどフリュイルージュの酸味、そして、果実味豊かなジンファンデルとのエレガントなマリアージュで、エピローグを迎えます。
私にとっては、20代の思い出が蘇ってくるような懐かしさを感じさせるカリフォルニアキュイジーヌですが、能登の繊細さや緻密な美意識に、ホテルブランドのクリエーションが加味された、洗練の共存ディッシュたちを、五感を研ぎ澄まし丁寧に頂く時間は、この上なくエクスクルーシブでラグジュアリー。その魅力に改めてアディクトされた一夜となったのでした。
東京、金沢それぞれの料理長、関係者の皆様、ご一緒してくださった方々、
素晴らしい会をありがとうございました。
久しぶりに訪れた金沢は魅惑的で、翌日、金箔タクシーに乗って向かった先は。。。
改めてお書きいたします!
★"KOLORS" 詳細は→ ホテル公式サイト
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