
イスキアでディナー
ゴールデンウイークにフライトを予定していた航空会社から、今朝、欠航連絡のお電話を頂きました。
世界中で移動が制限される中、当然のこととはいえ、やはり改めて落胆しています。
ただ、個人的な休暇旅行がキャンセルとなった私自身はともかくとして、それよりもずっと深刻なのは航空会社の方で、会社に全く非はないのに、このような対応を連日のようにせざるを得ないスタッフの方々のことを考えるとお気の毒でなりません。
パパ・ブッシュの湾岸戦争の際、中東の国々からテロの標的にされたアメリカの航空会社は、実質、運航不可状態に陥り、私自身も、半年ほど、unpaid leave(無給休暇)や、job sharing(雇用を維持するため、通常時の半分の労働時間で勤務すること。乗務員の場合、例えばひと月平均80時間フライトだとすると、半分の40時間)の経験もあります。
終結が目に見えず、何を目標にしたらよいのか、もどかしい思いで模索しながら過ごしていた当時を思い出すと、他人事とは思えず、電話口で
「頑張って下さいね。又、いつか乗れるのを楽しみにしていますよ」
エールを送らずにはいられませんでした。
この自粛期間、懸念は少なくありませんが、気力と体力を維持することだけは心がけたいと思っています。
さて、気を取り直して、改めて過去のイスキア旅を振り返ります。
前回の記事は、↓
ホテルに到着後、移動で疲れた体に、バルコニーのジャグジーは足湯のように心地よく、ジェットの強さも程よくツボを刺激してくれたようで、
ディナーまで少し横になるつもりが、うっかりと寝過ごしてしまいました!
サンセットと共に、優雅にアペリティーボのつもりでしたが、大慌てで身支度を整え、着席した頃には、太陽はすでに沈みかけていて。。。
とはいえ、9時位までこの明るさを享受できる夏のヨーロッパは、やはり心躍ります。
プロセコを頂きながら、メニューオーダーをした頃には、すっかり夜。
あっという間にこの暗さ。
海が目の前に広がるテーブルを用意頂いたのに残念!メニューを吟味しているうちに、漆黒の世界に包まれてしまっています。
セコンドに頂いた鯛のグリルには、たっぷりのボッタルガ(からすみ)がオン。
ナッティで酸味がふくよかなイスキアの白ワインとの相性が絶妙です。
そして、さすがは、南イタリアの貫禄。
ドルチェのレモンタルトが、とても美味!
食後は、フルーツ系より、チョコレートやナッツなどリッチなお味を断然好む私ですが、これは印象深い一皿。
南イタリアのレモンは、カリフォルニア産のようなとがった酸味がなく、風味もソフトな印象。至福のプロローグとなりました。
席を立つ頃には、残っているゲストは、もうまばら。
インドアのテーブルには、翌日の朝食用セッティングがしつらえてあります。
雰囲気にも満足しながら、お部屋に戻ると、ターンダウンと共に、ウエルカムのシャンパーニュが。
高級感の中にも、ローカルの素朴さが混在する南イタリアは、何度目かの旅とはいえどその魅力は果てしなく、今すぐにでも再訪したいほどです。
では、続きは又改めてお書きします。ご期待下さいませ!
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