
トゥールーズへ。
デコラトリスの多賀谷洋子です。
少しずつ、秋めいてきましたね。
今月のクリストフル青山本店でのパリスタイルテーブルデコレッスンは、「秋のニュアンス」がテーマ。
こっくりとした色あいのフラワーやリネンなどを合わせると、マロンやシャンピニオン、そしてショコラが恋しい季節の到来です!
秋はリッチな色みを重ねて、深みのある雰囲気を楽しみたくなります。皆様は、どんな空間で秋を迎えますか。
さて、季節を少し戻します。今年の夏、コロナ以来初の海外旅行にようやく出かけることができました。
実は、これまでもお盆やお正月の休暇に合わせてチケットを購入してきてはいたのですが、当然のことながら軒並み欠航となり、何度も涙を呑み、ドメスティック時間を過ごしてきました。
しかし、年に何度も普通に海外を往来する生活を長年送っていると、もうそろそろ限界。海外の空気を吸いたくなります。
今回は、羽田が成田にダウングレードになったり、出発日が変更となったりといくつかのイレギュラーはあったものの、なんとか念願の国外脱出に成功。
さて、今回のディスティネーションは、パリを経由してトゥールーズとカルカッソンヌ。
コロナ渦、戦争など平常に戻りきれていない昨今、旅路がスムーズにいかないことも十分に考えられます。
そんな時、少しでも慣れている国の方が安心で、秩序のある先進国の方が何かと対処もしやすいもの。とはいえ、8月にパリだけでは物足りないし、地方の景色をのんびり眺め、素朴な食を楽しみたい。
どこに行こう?
フランス人の行きたい歴史的観光地でよく名前が挙がる場所で、以前から関心を持っていたカルカッソンヌを思い立ちました。
久しぶりの海外。あまりにもブランクが長すぎて、ボーディングアナウンスまでも懐かしく感じられ、気持ちはすっかり「おのぼりさん」
プレデパーチャーのシャンパーニュを頂き、ようやく安堵します。
といのは、いまだ成田のラウンジは閉鎖中とのことで、代わりにいくつかの選択肢から深く考えずにスタバのバウチャーをチョイス。行ってみると、オーダーの長い列ができていて、行列が苦手な私は即座に退散。
フライトのルーティンだったラウンジでのリフレッシュが出来ず、消化不良のまま搭乗することとなったため、機内のこの空間でやっと落ち着くことが出来たのです。
離陸してから、改めて、別ブランドのシャンパーニュでアペリティフを楽しみます。
この時のエールフランスは、羽田便をカットし、成田便だけに集約させていたためか、機内はほぼ満席。大半は、ニューカレドニアバカンスから乗り継ぐフランス人で、それだけにすっかり機内はフランス感が満載で、シャンパーニュがいと美味し!
別記事に書きますが、出発前日夕方まで、三越日本橋本店でのクリストフル催事の仕事で、夜は慌ただしくハイヤーで成田に向かい、ホテルで前泊したため、疲れがマックス。食事はほどほどにして、保湿をしながらひたすら睡眠です。
私の場合、いつもながらにバカンス前はギリギリまで仕事に追われるため、現地で効率よく動けるよう、往路の機内では、いかに疲労と睡眠調整ができるかがキーとなります。もちろん、映画も読書も全てパスします。
(パリ発便メニュー監修シェフは「アンヌ・ソフィー・ピック」で、フロマージュも素晴らしかったので、こちらは別途お書きします!!)
パリで国内線に乗り換えるため、ラウンジへ。
空港に漂うパリ特有の香り。ジタン?香水?そして体臭や少し埃っぽさも加わったような独特の懐かしいパリの香りに、コロナで忘れかけていたこの街の記憶が甦ってきます。
多くのヨーロッパエアラインのハブ空港のラウンジには、コスメブランドのスパが併設され、30分程度の無料マッサージが受けられます。エールフランスは「クラランス」で、毎回、ジェットラグ解消として楽しみにしているのですが、残念ながら、コロナ渦で閉業中のよう。
とはいえ、ラウンジプロデュースは「アラン・デュカス」
オリジナルのリモージュプレートに盛り付けられたスイーツは、見るだけでもワクワクさせてくれます!
そして、更に二時間弱のフライトを経て、「すみれの街」「バラ色の街」トゥールーズに到着。
期待以上に感動的な時間を過ごすことが出来ました!
長くなるので、詳細レポートは、次の機会にお書きします。どうぞ、ご期待ください。
「バラ色」を象徴するレンガ建築「サンセルナンバジリカ聖堂」
滞在ホテルのロビーには、スミレのオブジェ。
郷土料理「カスレ」
ガロンヌ河に架かる「サンピエール橋」でのサンセット
街中の標識。名所はスミレカラー!
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