
パリ左岸へ。「オテル・リュテシア」にてティータイム
デコラトリスの多賀谷洋子です。
月末から、再び仕事でフランスに行くことになりました。
テーブルウエア関連の業務で今回は初訪問都市もあるので、新しい発見がたくさんありそうで、期待に胸を躍らせるこの頃。
さて、3カ月前の仏旅の報告が滞っていましたので、少し書きたいと思います。
この日は所要でサンジェルマン・デ・プレへ。
午前中に用事が終わったので、ル・ボンマルシェやインテリアショップなど定番コースを巡ります。
今回の滞在はマドレーヌの「ロテル・フョション」
ドラマティックなインテリアのホテル内、何を食べても美味だという、とてもガストロノミックな滞在を満喫していました。(これについては、別記事にて)
旅行中ありがちなのですが、朝からついつい食べ過ぎてしまい、この日もランチはスキップし、カフェのテラスで遅めの午後にビールを。
滞在するマドレーヌ界隈の喧騒を思うと、やはり左岸はしっとりと落ち着いた独特の雰囲気。まだ観光客がそれほど多くないこともあり、ゆっくりと時間が流れているような気がします。
旅行中の食事は、ランチにグランメゾンなどで特別な予約を入れない限り、朝晩二回ということパターンが多いです。
☆☆☆レストランなどでは、ランチでも3時間以上かかることは普通で、気分よくデゼールや食後酒まで楽しんだ後席を立ったら、もう日が沈み始めているということもよくあり、昼間にやりたいことがたくさんある旅行中は、なるべくディナーに比重を置くようにしています。
その為、ランチはカフェで、焼いたシェーブルチーズが上に乗っている「クロタンサラダ」&白ワイン、
もしくは、このように、ビール& les frites (フリット)フレンチフライというのが定番になります。
日本では殆ど注文することはないのに、ヨーロッパに行くと無性に食べたくなるのがこのフリット。フランス人にとってソウルフードとも言えるようで、家庭でも専用のフライヤーを常備するほど定番メニュー。私もいつしか影響されてまったようで、ヨーロッパ旅行中は、ランチ代わりとしてよく食べています。
さて、ボン・マルシェのグラン・エピスリーで日本に持ち帰る食材など買い物し、タクシーに乗る前のティータイム。
お決まりのエルメスのカフェと迷いましたが、コロナ前に改装しつつも、伺える機会を逸していたオテル・リュテシアに向かいます。
サロン「ル・サンジェルマン」へ。
改装前のロビー空間は、「アールヌーヴォー」「アールデコ」の重厚感が全面に出た(暗め)空間でしたが、至るところに採光の工夫がなされ、「抜け」が出て、ほどよくモダンで新旧の融和がとても魅力的な空間になっています。
明るめトーンのファニチャーや大理石なども多用して、とても素敵。以前より遥かにマイテイストな空間となり気分高揚!
デギュスタシオンサイズのケーキ&飲み物のセットをオーダー。
カフェや紅茶などから選べて、ダージリンにしましたが薄い。。。もしかしたら、ウーロン茶と間違えた?
ファーストフラッシュ?メニューに無かったし、そのような香りはしないから、セカンドに違いないけれど。。。
気を取り直して、一口。「・・・・・」
フランスあるあるの一つですが、サロン・ド・テといえども、紅茶の淹れ方はこれからなのね、と思うことが多々。
やはり、ここはカフェ文化の国。仕方のないことと納得するようにしています。
紅茶は嗜好に合わないし、長年敵対してきた永遠のライバル英国のものを積極的に取り入れようとする気が、若干欠如しているのかもしれませんね。
とはいえ、テーブルウエアはシックで、ケーキもさすがにパリを感じる洗練されたお味。
何よりも、日本で「ステイホーム」と制限されていたことを思うと、安全に、かつてのような旅時間を取り戻せつつあるとが心から嬉しい。
ところで、
ホテルは、感動的なこの改装に莫大な費用を費やしたため、ルームチャージは以前とは考えられないような価格に跳ね上がっています。(もう円安、円高以前の問題で!)
それでも、来年の夏は是非このホテルに滞在し、洗練されたリヴゴーシュを存分に満喫しようと願いながら、ホテルを後にしました。
☆hotel lutecia paris
ARCHIVE
MONTHLY