「ラリック」のデミタスと不変のエレガンス
デコラトリスの多賀谷洋子です。
今年の夏は、北イタリア&ブルターニュに行ってきました。
10代の頃から憧れていた、モザイクの街ラヴェンナ地方での教会巡り
リゾート地「リミニ」のお城内にある、「フェデリコ・フェリー二ミュージアム」でのノスタルジックな時間。
ホテルの誰もいないプールで深夜に泳いだりと、コロナ渦初のイタリア旅を楽しみました。
こちらについては、また改めてレポートしますので、ご期待ください!
さて、今回は、その前のヨーロッパ旅を振り返ります。
ヴァンセンヌの友人宅にお泊りした際に、朝食後、地下室に案内され、彼女のコレクションをいくつか譲り受けるという幸運に恵まれました。
その時のバックナンバーは↓
その中で、特に気に入っているのが、こちら、ラリックのデミタスです。
10年以上前、ラリック とアビランドが合資会社を設立し、その際にリリースされたシリーズ。
当時、私は
東京ドームのアビランドブースのコーディネートを担当することになり、その準備の為、急遽パリ本社を訪問しました。
打ち合わせに出かけた本社オフィスで、ラリック 、アビランド二社の社長会議中という場面に遭遇、特別にご挨拶させていただき、その際に、ディスプレイされた発売前の商品を拝見。贅沢にも、二人の社長から、製品レクチャーまで受けるという贅沢な機会を頂戴し、ますますラリックファンに!
このカフェセットを購入したいと思ってはいたものの、その時は、持ち帰るべき仕事で必要なアイテムがたくさんあるため後回し。
また別の機会にと気楽に考えていましたが、その合併は、なんと僅か一年でフェイドアウト。商品のこともいつしか忘れてしまっていました。
友人は、当時、アビランド勤務だったこともあり、まるで商品倉庫のような地下室には、ポットなど小物類までバックナンバーが揃っています。
久しぶりに見て、この美しさにため息。
磁器であっても、やはりラリックらしくクールでエレガントな気品に溢れて、時を経ても、コンテンポラリーな魅力を放っています。
できることなら、リヴァイヴァルして欲しい!
このデミタスは、友人の厚意で、日本に連れ帰ることができ、今、拙宅の一軍として大切に使っています。
旅先の非日常時間では、いつもより感度が研ぎ澄まされ、エターナルな美を実感することが多くなりますね。
その感動に会いたくて、少しでも時間があると、旅に出たくなるのかもしれません。
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