The okura tokyo主催 ティータイムセミナー終了しました。
デコラトリスの多賀谷洋子です。
昨年、ホテル主催イベントに際し、バンケット会場のテーブルコーディネートなどお手伝いさせて頂いたThe okura tokyo。
秋のホテル開業記念のガラディナー
そして、年末はサントリーホールとのクリスマスコラボイベント
個人的にも、ヘリテージタワーに時々ステイする等何かと懇意にさせ頂いております。
プレステージタワーにも泊まったことはありますが、比較すると、静かでプライヴェート感のあるヘリテージの方が好きです。
そんなオークラ東京での大倉集古館との併催イベントで、セミナー講師をさせていただくことに。
https://madamefigaro.jp/lifestyle/230323-hotelokuratokyo.html
講座は、銀器や英国セレブリティのティータイム変遷、ティーマナーなど織り交ぜつつ、ヴィクトリアンスタイルの銀器を使ったテーブルセッティングをご提案。
嬉しいことに、当初20名様限定、一回のみ開催予定でしたが、告知前に「パリスタイル」のレッスン生だけで既に希望者が多く定員オーバーが予想されたため、急遽お席を増やし、2回開催することとなりました。それでも、瞬く間に締め切りとなり、キャンセル待ちの問い合わせを多く頂戴するほど。なんて光栄なのでしょう!
さて、一口に、ヴィクトリアンといっても、ヴィクトリア女王が統治したのは1837年から1901年のおよそ70年で、その間産業革命もあり、「日の沈まぬ国」として英国は繁栄のピークを迎えます。現代よりずっと世の中の変化は著しい激動の時代、その初期と後期ではもう全く別世界。デザイン様式を簡単に定義できず、その前後のジョージアン、エドワーディアンまでの時代背景も抑えておく必要があります。
集古館には、比較的オーソドックスな英国のティーセッティングが展示されているため、同じようなクラシカルなしつらえを敢えて避け、ジャポニズムを意識した後期ヴィクトリアンの雰囲気を取り入れたスタイルをご紹介しました。
ご参加の方は、ホテルVIP顧客はもちろん、ハイブランド顧客、ファッションデザイナー、インテリアデザイナー、絵付けの先生、銀器ディーラー、インテリア雑誌エディターなど、日常的に銀器を使いこなし、又海外のセレブリティとも交流ある等、こなれたおもてなし上級者で目の肥えた皆様ばかり。しかも、東北から沖縄まで全国から、新幹線や飛行機などでお集まりくださり、大半の方はありきたりなヴィクトリアンはもう見慣れているはずで、ご期待に応えるよう準備にも力が入ります。
とはいえ、マニアックにはならぬよう(これ、とても大切です!)日常のヒントとなるようセッティングやアイテム選びのコツもお伝えしました。
アンティーク製品は「ティアドロップ」さんにご協力いただき、銀器は全てスターリングシルバーをご用意、英国以外のヘレンドやガレなどのアンティーク、私物等と合わせています。
特に、向かって右の長いスプーン「モートスキーマ」「モートスプーン」は希少アイテム。こちらはポットに詰まった茶葉をとったり、又は茶漉しとして使用したものですが、主に、茶漉しが登場する前の限られた時代に製造されていた為、今やロンドンマーケットでさえ入手困難となり、スプーンとしては驚くほど高価、そして高騰し続けています。
それだけに「気に入ったものに出会ったら即買い」を、最も伝えたいアイテムの一つなので、透け感あるピアースドの繊細な美しさもご覧いただけたのではないでしょうか。
向かって左は茶葉用スプーンで、こちらもエレガントなものばかり。
ティータイムの様子。
専用牧場で飼育される「大倉牛」のプティバーガーやサーモンリエットなどのセーボリーから始まり、ジュエリーのように輝く佐藤錦(大きい!!)やマンゴーなど、一口で素材の上質さが分かる珠玉ばかりを散りばめた贅沢なティーフーズ、そして、それぞれに合わせて完璧な紅茶のマリアージュをご提案しました。
オークラ東京ならではのコンテンポラリー「進化系」アフタヌーンティと共に、ヴィクトリアンな至福時間をお過ごしいただけ、充実の二日間でした。
ご参加くださった皆様、ホテル関係者の皆様、ティアドロップ様
心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
☆The okura tokyo公式サイト https://theokuratokyo.jp/
☆「ティアドロップ」https://www.antiqueteardrop.com/
ティータイムを彩った王侯貴族のバックストーリー、銀器やマナーなど、まだまだ聞きたりない!というフィードバックが大変多く(私も話し足りなかった!!)秋以降にも別空間にて開催を検討しているところです。
パリスタイルレッスン会員優先ですが、あらかじめお申し出くださった方には告知前にご案内させていただきますので、よろしければ是非ご連絡をお待ちしております。
info@paristyle.jp
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