ラグジュアリーホテル御用達リネン「アトモスフェールジャポン」ショールームへ
プライベートレジデンスのコーディネート案件で、外苑前にあるリネンブランド
「アトモスフェールジャポン」ショールームへ。
あまり頻度は高くないのですが、個人宅のテーブルウエアやテキスタイルのコーディネート案件も、時々ご依頼いただいています。
以前、シーサイドの別荘を数軒ご依頼下さったお客様が、昨年は某ヒルズに別宅をご購入。
「そちらに合わせて、テキスタイルを一新したい」旨ご連絡を頂戴し、準備を進めています。
前回は、海の景色に合わせて、ヴィヴィットカラーも取り入れつつスタイリングしましたが、今回は高層階からの大都会の夜景にも映えるような、モダンでシックな麻製品をセレクト提案中。
こちら「アトモスフェールジャポン」は、ブルガリ、アマン、ミツイ、ペニンシュラ、リッツカールトンなど、国内外のラグジュアリーホテルを顧客に持つハイエンドリネンブランドで、社長の美保子さんと長年親しくさせて頂いているご縁もあり、個人のカスタムオーダーにも対応してくれるので、ありきたりでない商品を探す時の強い味方。
設立当初、アマン東京で開催したプレス発表会でスタイリングさせて頂いて以来、私も愛用しているので、クライアントにその良さをお伝えしやすいのです。
尚、「ハウスリネン」について語る上での予備知識を少し。本来、「リネン」とは麻の意味ですが、この場合は、一般的に布製品の総称のことを指します。綿、麻、ポリエステルなど素材如何を問わず、「リネン」と言います。
今回は素材が麻製のものを「麻」、総称を「リネン」として記載します。
さて、まずはテーブルリネンから。
イタリア製麻、最近流行のリネン(麻)ライクポリエステルなど、候補の布地をピックアップ。
一万年以上の歴史を持つとされる「麻」は、古来よりその贅沢な風合いから、ハウスリネンの王様的存在で、ラグジュアリー空間によく似あいます。
最近は減少しつつあるとはいえ、イタリア「五つ星L」クラスのホテルには、テーブルからバスリネンに至るまでインルームテキスタイルに麻を導入しているところが、他国に比べとても多く、20代前半、現地で、これら麻製バスタオルの贅沢な使い心地や、イタリア貴族のおもてなしの席で目にした優雅な麻の使い方など、日常の暮らしに溶け込んだ麻の存在感に感動した私は、これを日本の自宅でも実践したいと、極上の麻を求めて、結婚前の数年間はイタリアやベルギー等北ヨーロッパに足繁く通ったほど。
そんな中で集められたテーブルクロスやバス周りのリネン類は、まるで、イタリア貴族のお輿入れ?というほどの多さで、家族もあきれるほど。当然のことながら拙宅には収まりきらず、いまだ日の目を浴びず実家で眠っているものも多々。吟味したものばかりなので全くへたらず、このままいくと一生使いきれないのではと思っています。
さて、高貴な魅力を放つ麻とはいえ、デメリットは皺。
ナチュラルな風合いを良しとする見方もあり、ヨーロッパでは敢えて皺っぽさを前面に出した製品も少なくありませんが、一般的に日本ではまだまだ難しく、特にテーブルクロスの皺は不潔感と紙一重なため、最近は、お手入れの簡単なリネンライク製品も流行です。
ところで、今回の案件はイニシャルもご希望のため、刺繍のスクリプトやカラーを確認。
コンテンポラリーにクラシカルな要素を融合させると、ストーリー性のある空間が生まれますね!
こちらは、とても珍しい麻のループタオル。
恐らく世界中ここでしか製造していなのでは。
こちら、拙宅でも愛用していますが、この独特のシャリ感が心地よくて、又、速乾性もあるので、蒸し暑い日本の夏を乗り切るのに、かなり助けられています。
続いて、ベッドリネンやルームウエアを。
ブルガリホテル東京にも導入された為、先日、ご主人と宿泊なさった美保子さんから、その録画を見せて頂きながら、「パジャマも見たい!」と、細かい仕様なども伺いつつ試着も。
長距離フライトのお供にしたい、麻のランジェリーなども素敵。
文字通り、衣食住リネンに囲まれた心地よい暮らしを拝見させていただきました。
美しきものに溢れた空間、いつ伺ってもsomething newに出会えるので、仕事を忘れてついつい長居してしまいます。
月末には、美保子さんとコラボイベントを開催することとなり、楽しく準備中。そちらも改めてレポートさせていただきますね!
☆アトモスフェールジャポン https://atmosphere-japon.com/
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