「ハイアット セントリック 金沢」に、パーク ハイアット 東京「ニューヨーク グリル」が上陸!
ヨーロッパを行き来する生活をしていますが、20代の頃はアメリカの会社で10年近く働いていたため、樽香がしっかりとしたナッティなシャルドネと共に頂くカリフォルニアキュイジーヌが、時々恋しくなります。
今春から改装休業に入った「パーク ハイアット 東京」、
私の周りでは多くの友人たちがその休業を惜しみ、駆け込み滞在や食事に出かけていました。 そのチャンスを逃し、若干の出遅れ感を抱えていましたが、先日、「ニューヨーク グリル」と「ハイアット セントリック 金沢」のコラボレーションディナーが開催されるということを知り、一日限りの魅惑の饗宴を体感すべく、週末の北陸新幹線に飛び乗りました。
ホテルに到着すると、エントランスにはダイナミックな金箔の松が。
一見、クラシカルな壁装かと思いきや、近づいてよく見ると使い古された鉄道具でくみ上げられているモダンアート。
金沢といえば、金箔、久谷焼、輪島塗、加賀友禅など数えきれないほどの伝統工芸品がありますが、館内には現地の文化伝統を感じさせるアート作品で溢れています。
ハイアットらしい洗練されたキュレーションがなされている空間に、心地よさを感じながら、客室へ。
ルームナンバーが久谷焼きに書かれたた扉の向こうには、
「ガルニエティエボー」のバスローブが!
公私共に溺愛し、クライアントでもあるガルニエに関しては、何度もお書きしていますが、フランスのグランメゾンやパラス他、世界中のラグジュアリーレストラン、ホテル御用達の最高級リネンブランド。
もちろん、私も家族共々自宅で愛用。こちらのホテルとは異なる質感のコットン素材ですが、シルクのように滑らかな着心地です。
余談ですが、今使っているバスローブは、本社会長のシャトーに取材で伺った際に、プレゼントしていただいたもの。
夏の終わりでしたが、「お掃除しておいたから、適当に泳いでね」とわざわざプールも準備してくださり、つかの間の貴族バカンスを楽しませて頂いたのも、懐かしい思い出。
フランス滞在中、時々ご自宅にお泊りさせて頂いているパリの親友が、ブランドのアジア担当ディレクターで、日本出張の際には必ずアテンドするほど仲良くしているので、私も国内ホテルのリネン情報は熟知しているのですが、このクラスのガウンを導入しているホテルはとても希少なので(ハイアット セントリック 銀座 東京も同じものが導入!) もし、ホテルにお泊りになったら、是非、この繊細なぬくぬく感に戯れるインルーム時間をお過ごしください!
さて、ディナーに話を戻して、レストラン「FIVE - Grill & Lounge」に向かいます。
まずは、サロンでアペリティフ。
毎回金沢に来て感動するのは、甘えびや蟹の美味しさ。
まさに旬を迎えた食材を贅沢に使ったフィンガーフードは格別。エビはぷりっぷりで、蟹はほんのり甘くて、いづれも新鮮な味。
フランス中どこで食べても美味しい「カマンベール・ド・ノルマンディ」に現地で出会った時、その食感と風味は他とは全く別格の味わいだということを知り、その衝撃に心が震えましたが、今回も同様の感動が。
フードマイレージ、地産地消という言葉が浮かんできます。
東京の高級店で頂くより、距離、時間などのストレスを受けていない分、はるかに美味しく思えるのです。
ディナーのプロローグにすでに感激しながら、大胆な筆致アートが印象的な個室に移動。
雪肌麻紙に岩絵具で描かれているのは、金時草やなす、かぼちゃ等の加賀野菜。
今宵ディナーのテーマは「"KOLORS" ~ 金沢カラーズ グリルコース」
旬の北陸食材とカリフォルニアキュイジーヌのエッセンスが織りなすハーモニーは、どんなに至福で背徳なのかと心躍らせながら、席に向かうのでした。
長くなりそうですので、続きは次回へ。
★ホテルのインテリアなども、是非サイトでご覧ください!
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