
ライプツィッヒ老舗カフェ巡り「カフェカンドラー」
ライプツィッヒの老舗カフェ巡り。
前回、カフェバウムをご紹介しましたが、もう一つの老舗は「カフェ・カンンドラー」
音楽都市で知られるライプツィッヒですが、こちらのカフェは特にバッハが常連だったことで有名。
下は、バッハが、長年音楽監督を務め、そして現在眠っている「聖トーマス教会」

カフェバウムより明るい雰囲気のお店で、まるでパリのカフェのような喧噪で、人がひしめき合っています。(席幅が広くなく、若干窮屈なのもパリみたい!)
こには、「バッハトルテ」というネーミングのケーキが有名のようです。
グーグル検索すると、ザッハトルテと変換されてしまうほどですが、現地では大人気のようで、日曜午前中に行ったところ、既に売り切れ。
なんと残念!
気を取り直して、マジパン系のケーキを。
シチリアやドイツに来た時くらいしか、マジパンを使ったお菓子を頂く機会はないので、この機会に。
こちらは、オリジナルの紅茶ブレンドに定評があり、マリアージュフレールほどではありませんが、凝ったネーミングのブレンドティーが100種類近くあります。
せっかくなので音楽家にちなんだブレンドにしたいと、中国茶ベースの「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 」に。
モーツァルトといえばウイーン、ハプスブルク家の庇護を受け大活躍、ウイーンお土産の定番に、モーツァルトのイラスト入りのチョコレートやグッズがいくつもあるほどですが、お店の方によると、
「若き頃のモーツァルトは敬愛するバッハを慕って、ライプツィヒを訪問。トーマス教会にあるバッハ愛用のオルガンでも、即興演奏をしたのですよ」と。
もう一つ買うべきものは「バッハターラー」というチョコレート。
午後にはドレスデンに移動するため、電車の中でのお味見用に購入。
バタークリームが乗ったチョコレートムースで、アクセントにコーヒー豆が入っています。ケーキ同様、素朴でノスタルジックなお味。
きっと30年後に来ても同じ味。エターナルなものなのですね。
昨日のカフェバウム同様、このアンソフィスケートさが、胸にささるようです。

今や、世界は進化系アフタヌーンティブーム。
ラグジュアリーホテルの多くは映えも意識した斬新メニューをシーズンごとに発表しています。
パリのモード、東京の洗練を探し求めて、送られてくるリリースチェックに余念のない日常とはかけ離れた、穏やかなカフェ文化がこの地には宿っているのです。
★cafe kandler leipzig

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