「人参のオーブン焼き」でオレンジワイン
今年の冬の厳寒ぶりといったらありませんが、そのせいで野菜の高いことといったら。白菜やキャベツレシピを登場させる気になれず、今回は価格優秀な人参でワインに合うレシピをご紹介。クミンをぱらっとふってオーブン焼きにしただけ。見た目はかなり地味な料理でうさぎ度満点ですが、食べた人は必ず「人参甘い!」と声をあげてくれます。
大切なのは、オーブンでじっくりと火を入れてあげること。焼き芋にしたって石で焼いたものとレンジでチンしたものの甘さは雲泥の差。料理はどうやって火を入れるかが大切。中途半端に火を入れたカレーや肉じゃがの人参の味は正直言って、好きじゃありません。ゆっくりと加熱されて、皮目がキャラメリゼした人参はしっとりとして、根菜の豊かな風味。そこにクミンのスパイシーな香りが加わると、甘い人参が途端にワインに合う料理に。クミンはワインとの相性をぐっとよくしてくれる頼りになるスパイスです。
さて、合わせたいワインといえば、今、人気が盛り上がっているオレンジワインを。白ぶどうを赤ワインを作るように醸した味わいは、クミンの風味、そしてオレンジ色の食材と抜群の相性。今回はオーストリアのセップムスターを。私がオレンジワインに目覚めたきっかけのワインです。オレンジワインは料理を選ばないと言っても過言ではない、おつまみペアリングには欠かせないワイン。また、ここでも紹介していきますね。
人参のオーブン焼き
<材料 2人分>
人参 1本
バター 小さじ1
クミンシード(粒)小さじ1/3
塩 こしょう
1 .人参は皮付きのまま4等分に切る。
2 .耐熱容器に1を並べ、バターをちぎって乗せ、塩、クミンシードをふる。
3 .アルミホイルでふたをして、余熱をしないオーブンに入れて、220度で30〜40分焼き、こしょうをふる。
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