平野由希子のおつまみレシピ

ぶどうとお肉を焼いて赤ワイン

おいしい赤ワインが飲みたいときには、やっぱり、どうしたってお肉が食べたくなります。赤ワインが少々上等ならば、それは尚のこと。ついこの間までは泡や白ワインばかり飲んでいたのですが、秋が深まると突然に赤ワインが飲みたいと身体が目覚めるよう。
最近は、食べ物でも飲み物でも流れはどんどん軽いものへと向かって行くようですが、赤ワインを飲んで、お肉を食べて、自分の中の動物的な部分を大切にしておきたいなと思っています。

さて、お肉を焼きましょう。
おいしいワインがあるならば、お肉にソースはなくても十分。ぶどうを枝つきのまま一緒に焼きました。焼いたぶどうは付け合わせにも、肉のソースにもなります。また、その色がなんとも美しく変化します。塊のお肉を焼くのは、ハードルが高いと思うかもしれませんが、低温でゆっくりと焼くだけ。薄いお肉を焼くのは技術がいりますが、塊肉は簡単。食べきれずに残ったお肉もそこらへんのハムよりはるかにおいしい。どうせ焼くならば塊肉をぜひ。肉とワインと焼きぶどうで秋の至福の時をどうぞ。

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ローストポーク&焼きぶどう

<材料 4人分>
豚肩ロース肉 600グラム
ぶどう 1/2房(巨峰、ピオーネなど)
塩 小さじ1 こしょう 
サラダオイル


1.豚肉全体に塩をまぶしてつけて、常温におく。でてきた水気は拭く。
2.フライパンにサラダオイルを熱し、1を強火で表面をこんがりと焼き、取り出す。
3.天板に豚肉、空いているところにぶどうをのせて120度のオーブンで60分焼く。
4.20分以上休ませた後、スライスして、仕上げの塩をふり、こしょうをひく。

平野由希子

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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