平野由希子のおつまみレシピ

ゆり根をブルーチーズソースで煮てみたら

おせち料理に使われ、高級食材の印象のあるユリ根ですが、この季節にはお買い得価格で売られているものにときどき遭遇します。今日も2個で450円で売っているのを見つけて、即、購入。ユリ根は保存することで甘みが増すそうなので、安くなる上においしくなる、といいことづくめ。

おがくずに埋もれていたり、特徴のある形状をしていたりするため、どう使っていいのかわからず、扱ったことがない方も多いかと思いますが、調理はとても簡単。保存のためのおがくずはさっと洗って落とせばいいし、使う分だけ一枚ずつはがしてゆでるだけです。あくもなく、薄い花びらのような形状なので、ゆで時間もほんの少し。茶碗蒸しに使うことが多いのですが、グラタンやスープ、サラダにも。今日はブルーチーズのソースを纏わせました。

ほろりと崩れるもろさをもった食感と、ほんのりとした甘さは他にはない味わい。塩気のあるチーズソースによく合います。ゲヴェルツトラミネールにするか、純米大吟醸にするかのかが悩みどころ。おもてなしのスターターにもどうぞ。

0116_2U9A3578-190124.jpg

ゆり根のブルーチーズクリーム煮

<材料 2人分>
ユリ根 1個
生クリーム 100ml
ブルーチーズ(ロックフォールなど)30g
オリーブオイル、黒コショウ

1.ユリ根はおがくずを洗って落とし、1枚ずつはがし、茶色くなっているところは包丁で削る。
2.塩を加えた沸騰した湯にユリ根を加え、2〜3分柔らかくなるまでゆで、ざるにあける。
3.小鍋に生クリームを入れて中弱火にかけ、沸騰してきたら、ブルーチーズをほぐし入れ、2を加える。器に盛り、オリーブオイルを回しかけ、黒コショウを挽く。

平野由希子

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

ARCHIVE

MONTHLY

Business with Attitude
Figaromarche
あの人のウォッチ&ジュエリーの物語
パリシティガイド
フィガロワインクラブ
BRAND SPECIAL
Ranking
Find More Stories