平野由希子のおつまみレシピ

春野菜でワインを味わうのなら

日ごとに春の色合いが濃くなっていきます。
春野菜の味も香りもそろそろ色濃くなってきました。
輸入ものなど通年手に入ってしまうアスパラガスやグリーンピースですが、国産のとれたてのものは存在感が違います。上質なものが手に入ったら、シンプルにレモンとバターを絡めたレシピを。
なんでもないレシピですが、その分、ゆで方とタイミングに心を割いてみてください。

野菜をゆでる塩加減はパスタと同じくらいにたっぷりと。
そして、少しかためにゆであげたら冷水に取らず、ざるにあけます。
ここで冷まして食べるのではなく、熱いうちにレモンとバターを絡めるだけ。
なんていうことのない料理ですが、ゆで方とタイミング、温度がぴたりと決まると、その野菜のおいしさにはっとします。

朝ごはんにもよさそうな料理ですが、こういう野菜そのものを味わう料理でワインを飲むのも贅沢。
エネルギーの強い野菜料理を味わうためにはやはりヴァンナチュール。
自然なものには自然な味わいのものが寄り添ってくれます。
スロヴェニアワインMOVIAのシャルドネを合わせたら、心も上向きになるような気になりました。

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アスパラガスとグリンピースのレモンバターソテー 

<材料 2人分>
アスパラガス 1束
グリンピース 10さや
バター 大さじ1と1/2
レモン汁 小さじ1
レモンの皮 1/2個分
塩、コショウ 少々

1.アスパラガスは下を切り、硬い皮をむく。グリンピースはゆでる直前にさやから出す。
2.フライパンに湯を沸かし、塩をたっぷり加えて、1を塩ゆでをし、ざるにあげる。
3.湯を捨てたフライパンにバターを熱し、溶けたところで2を加えてさっとからめる。炒めるのではなく、溶かしバターをからめる程度に。レモン汁、塩、コショウを加えて火を止め、器にもり、レモンの皮をおろしたものをふる。

平野由希子

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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