平野由希子のおつまみレシピ

名残の筍とたっぷりの木の芽

筍の季節も名残の頃となりました。撮影の仕事のためには1月早々から早堀りの筍で料理をするのですが、そろそろ食べ納めの頃。
筍ごはん、天ぷら、若竹煮と定番料理を楽しみましたが、今日は赤ワインのためにお肉と一緒にグリル。

庭に1本ある山椒の木はこの季節になると、若葉がぐんぐん育ってきます。
早春の筍料理の頃には、あまり摘めなかったのですが、今ようやく、たっぷりと使えるようにました。店先でもパックにたっぷりと山椒の葉が詰められて売られているのを目にします。

青葉の気持ち良い季節。お皿の上にも初夏の心地よい香りをぱらりと。
ワインはロワールのカベルネフランを合わせて、緑の香りを楽しむペアリングに。

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焼き筍と牛肉のグリル

<材料 2人分>
筍 小 1本
牛肉(ランプ肉など) 150g
塩、胡椒
醤油、オリーブオイル
木の芽 適量

1. 筍は先端を斜めに切り、切り込みを入れて、ぬかをひとつかみ加えて約1時間ゆでる。竹串がすっと刺さる柔らかさになったら、火を止め、そのまま冷ます。水洗いし、皮をむく。
2. 縦4等分にし、醤油、オリーブオイルを塗り、グリル、または焼き網で焼く。もしくはフライパンでこんがりと焼いてもいい。
3. 牛肉は常温に戻し、塩をふって、強めの火で焼く。表面を1分、ひっくり返して1分を目安にレアに焼き上げる。3分ほど温かいところで休ませた後、食べやすく切り、塩、こしょうをふる。
4. 筍と牛肉を盛り合わせ、木の芽を散らす。

●お知らせ
2019年6月8日(土)19時より、トークイベントを行います。
ワインをおいしくするための料理のこつ、日本ワインやオレンジワインなど、今、気になるワインのことをご紹介します。
初夏にふさわしいワインを飲みつつのお話会です。
詳しくはこちらからご確認ください。
https://store.tsite.jp/ginza/event/cooking/6693-1540040507.html

平野由希子

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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