最新作で新人モデル役を演じたエル・ファニング、過酷な業界の裏側を痛感!
Culture 2016.05.27
女優エル・ファニングの最新出演作は、先日カンヌ国際映画祭に出品もされた『The Neon Demon(原題)』。同作において、エルは美に対して極端なこだわりを示すロサンゼルスの文化に直面するファッションモデル志望の女性ジェシーを演じている。これまでにマーク ジェイコブスやミュウミュウといったブランドの広告塔も務めてきたエルだが、撮影を通じてファッション業界の厳しさを痛感したようだ。
「これでも、私はこの役のためにそれほど体重を落としはしなかったのよ。モデルとしてジェシーは新参者だから、少しふっくらしているくらいがいいからね。彼女はまだファッションの世界にしっかり足を踏み込んだわけではなく、自分を飢えさせてまで痩せようという段階ではないの」と、いっそうスリムさを増したようにも見えるエルは、ファッション業界紙『WWD』に対して語った。
「映画の世界でも、役のオーディションのためにダイエットをしようとする女性はいるけれど、モデルの世界の方がもっと極端よね」と、エル。
「ファッションの世界には自分も憧れがあって好きだし、そのクリエーションと美しさは尊敬するのだけれど、この映画をやってみて、『うわっ、結局のところ、すべては身体的な美しさにだけこだわってしまうんだ。これでは、モデルにもの凄いプレッシャーがかかるのも当たり前!』と思ったわ」
主演のエルに加えて、クリスティーナ・ヘンドリックスとキアヌ・リーブス、また実際にモデルであるアビー・リー・カーショウも出演した『The Neon Demon』は、ホラー&スリラー映画と銘打たれ、ジェシーの美しさと若さを奪おうとする輩の手段が度を越していくという物語。美に偏執する世界で起こり得ることの恐ろしさを描いたものだとエルは解説した。
同作のためにカンヌ入りしていたエルは、実は自分が通うロサンゼルスの高校で先週末行われたプロムを欠席しての登場だった。しかし、高校生活での一大イベントに出られなかったことを埋め合わせるかのように、カンヌではエルに特別なエスコートが付いていた。5月23日にエルが自身のインスタグラムに投稿した写真には、わざわざカンヌまで飛んできた男友達で"プロムのエスコート役"たるキャス君が優しく彼女のウエストに手を回し、仲良くレッドカーペットの階段上で微笑んでいる写真が公開された。
2016年中に出演映画が5本公開され、2017年にもすでに4本の公開が確定しているエルは、仕事と勉学との両立に忙しい毎日を送っている。
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