エマ・ストーン、『ラ・ラ・ランド』で自分の悪夢を再現⁉︎
Culture 2016.12.15
女優のエマ・ストーンは、高い評価を受けている最新作『ラ・ラ・ランド』の役作りにあたり、自身のオーディションを失敗したときの経験を活かしているという。
デイミアン・チャゼル監督によるロサンゼルスを舞台にした同ミュージカル映画では、エマは成功を夢見る新人女優を演じている。監督はいくつかのシーンをリアルな形にするため、エマ自身が経験してきたオーディションのエピソードを取り入れたという。
「(キャラクターの)ミアを演じるにあたって、そこが面白い部分だったの」とエマは米エンターテイメント番組『E! News』に語っている。
「ライアン(・ゴズリング)と私が自分たちのオーディション経験談を伝えると、デイミアンはそのうちいくつかを実際に使ってくれたわ」
エマは駆け出しの頃に何度かつらい目に遭ったが、さまざまな経験があったからこそ現在の自分があると考えており、やり直せるとしても別の道は選ばないと力説する。
「(過去に戻って)自分にアドバイスするかどうかは分からないわ。いまの自分に満足しているし、ある意味、なるべき形でそうなったと思っているから。だからこれまでのやり方を変えるつもりはないわ」
エマは新人の頃にオーディションで何度も落とされた過去について語り、まともな役を獲得するまで数年間は苦しんだとも明かしている。
「あたりまえだけど、ミアにはいくつかの点で共感しているの。オーディションで落とされるのは私も3年間味わった。(ミアのように)6年間ではないけれど、その状況は理解できるし、同じ気持ちを感じていたわ」と、エマは米『Backstage』誌で告白している。
「オーディションには、よい“受験者”とよい“生徒”という異なるタイプの人が存在すると思うの。よい“生徒”でも、プレッシャーで試験に落ちることもある。どうしてオーディションで役者をキャスティングできるのか、私には正直分からない。実際にセットで演技するのと、オーディションでするのとでは全然違う感じがするもの」
エマはミア役の演技が高く評価され、来年のアカデミー賞では主演女優賞の最有力候補のひとりとみられている。また、11日に開催された第22回米放送映画批評家協会主催のクリティックスチョイスアワード授賞式では、『ラ・ラ・ランド』が作品賞を含む8部門を制覇という快挙を成し遂げたが、12日に発表されたゴールデングローブ賞でも最多7部門にノミネートされ、アワードシーズンで独走を続けている。
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