『美女と野獣』にディズニー史上初のゲイ的キャラ登場!?
Culture 2017.03.02
ディズニーの実写版『美女と野獣』のビル・コンドン監督が、同作にはディズニー史上初めてとなる"ゲイ的瞬間"があると明かした。
ディズニーアニメの名作『美女と野獣』の実写版ではエマ・ワトソンが主人公のベル、ダン・スティーヴンスが野獣、ルーク・エヴァンスがガストン、そしてジョシュ・ギャッドがその手下であるル・フウを演じる。歴史的なシーンに出るのはジョシュのキャラクターだとコンドン監督は英『Attitude』誌でのインタビューで説明した。
「ル・フウはある日ガストンになりたいと思い、また別の日にはガストンにキスしたくなるんだ」と、コンドン監督。
「自分が何を求めているのか混乱している。そうした感情が自分にあることに気づき始めたキャラクターだ。ジョシュは、とても繊細で絶妙な演技を見せてくれるんだ」
「それがラストで報われることになるけれど、いまは明かせないね。でも、そのシーンは微笑ましくて、ディズニー映画にこれまでなかったゲイ的な瞬間だよ」
エマとダンも映画の公開前に同誌のインタビューに応じた。実写版はアニメと少し違うストーリー設定になっていて、発明家はベルの父ではなく彼女自身となっている。しかし周囲に溶け込めないという欠点は、物語の重要な核として残されたままだ。
『美女と野獣』の予告編第1弾は昨年11月に公開され、1億2,700万回以上も再生された。特に数千人ものゲイの男性が公開を待ち望んでいると見られており、ダンはなぜこれだけ大勢の人が野獣に魅力を感じているのかと質問された。
「(この映画には)迫害されている感覚があるからだよ」と、ダンは答えている。
「ベルは地域でちょっとした変人だと思われていて、字が読めて発明する女の子は、賢すぎてこういう田舎では暮らせない。そして野獣はもちろん、その外見で迫害されているんだ」
実写版『美女と野獣』は、日本では4月21日に公開予定だ。
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