『美女と野獣』が好調のエマ・ワトソン、不屈の精神を語る。
Culture 2017.05.03
映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役として有名になって以来、常にスポットライトを浴び続ける存在となった英女優のエマ・ワトソン。現在公開中の実写版『美女と野獣』も好調で、スターへの街道を順調に歩んでいる。しかし一方ではハッキング被害によりプライベート画像が流出したりと、私生活が晒される憂き目にもあっている。
そんな彼女にとって、私生活の詳細を世間から守ることは、女優として自身が映画のスクリーン上で"信じられる存在"であるために必要だという。
「私の日常が注目されるようになったから、自分自身のアイデンティティを守ることに力を入れざるを得ないの」と、エマは『Interview Magazine』誌において語っている。
「役を演じる時に、観客にはエマ・ワトソンという存在を忘れてもらわないといけない。普段の私に関するあらゆる詳細が人々に知られてしまうと、女優の仕事に差しつかえるわ」
活発な社会的活動でも知られるエマは、今年初頭『Vanity Fair』誌において胸を露出した写真が掲載されたことで、フェミニストとしての姿勢を一部から疑問視する批判を浴びている。『Interview Magazine』誌のインタビューで、少しの過ちを起こす自由もないと感じるかと問われた際、公衆の視線を常に浴びる存在でいることは難儀であるとエマは認めた。
「自分が普通の人とは違う眼で見られ、何事も注視されているのは時として確かにしんどいわ」と、エマはため息をついた。
「だから、何かアクションを起こそうとする時に、圧倒的な恐怖感を覚えることもあるの。でも、その恐怖に負けてしまえば、アーティストとしても人間としても私はおしまいね。いずれは沈黙するようになり、自分の中の未知の部分も押し黙ってしまうことになるわ」
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