接近! 東京ミレニアルズ 宮沢氷魚は素朴に、情熱的に夢を見る。

Culture 2017.07.26

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現在発売中のフィガロジャポン9月号では『輝く、東京ミレニアルズ』と題して、これからの世代を担うミレニアルズをフィーチャー。2人目は、元BOOMの宮沢和史氏の息子であり、モデル・タレントの宮沢氷魚(ひお)をピックアップ。留学先のアメリカから事務所に応募し、活動を始めて2年。いきなり雑誌の専属モデルとしてデビューを飾り、いまはレギュラー番組のMCをはじめとするテレビへの出演も急増中。激しい変化の中にいる彼は、自分自身がどんなフェーズにいると考えているか。

ふたつの仕事から生まれたふたつの夢。

「いまはいろいろな現場を経験して、ひとつの場所で得られるものを全部取り入れて次の自分に生かしたいなと。僕の考えとして、肩書きがひとつ増えると、それ以外のことにも良い影響を与えて相乗効果を発揮する。以前、ファションショーの後に番組の中継が入って、いつもトーク番組で話し慣れているということで、コメントをする機会をいただけたんです。モデルという顔が、もうひとつのタレントの仕事に還元されて、普段やっているふたつの仕事が一度に両方生きたということが本当にうれしかったんです」



そんな、二足のわらじを華麗に履きこなす彼が、次に目指す場所。すごく気になる。聞いてみると、いま、ふたつの夢を持っていると教えてくれた。ひとつ目は──。

「人前で話すのが好きなので、得意の英語を生かした仕事にチャレンジしたい。映画とスポーツが趣味というのもあって、海外の俳優やスターにインタビューしたり、2020年の東京オリンピックでの選手村のレポートをしたり。少しミーハー心があるのも事実だけど(笑)」



続くふたつ目は──。

「俳優を目指しています。モデルやタレントの仕事をしていく中で、自分を発信する、自分の意見を話すことが増えていって、それをすごく楽しいと感じられた時、以前から興味があった芝居の道を強く意識し始めたんです。現場の雰囲気や着ている服によって気分や表情を変えるモデルと、その場の瞬発力や対応力が求められるタレント。それらは、作品ごとの役によってキャラクターを変えて演じる俳優と近い場所にあると感じています」



さらに「オーディションではこれまでの成果が試されるから」と話す言葉の奥には、目の前の役割を理解し、丁寧に、そして着実に前に進もうという気持ちが見える。なにごとも吸収しようとする力強さもある。

「それ以来、映画やドラマの見方も変わりましたね。特に知っている人が出ていると、作品にどう取り組んでいるかがイメージできるから、すごく勉強になる。実際自分がセリフを言ってみると間の取り方や言い方って難しくて、自分でわからないけど、人を見るとこういう伝え方あるんだと感じられて。自分が演じるのはもちろんですが、いまは見て得るものが多いですね」



多様性に満ちた世代の空気。

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撮影は、中目黒にある自然光が入る白いスタジオにて。

見て学ぶ以上、身の回りのあらゆる空間が勉強の場となると、宮沢は“ガチの人間観察”を習慣にしているという。言葉の響きに、自分でふっと笑みをこぼす。

「街で出会った人がどう見えたかではなく、なんでその人が気になったのか、その人を見てどう思ったのかを観察する、それが言葉の意味。『へ~、こういうが人いるんだ』以上のことを客観的に感じたくて。芝居の経験がない以上、やれること、できることは全部取り組みたいと思って始めたんです」



客観的。前回の清水尋也もこの言葉に力を込めていた気がする。その理由には90年代生まれ特有の空気感があるのかもしれないと、世代について語る宮沢に耳を傾けていて思う。

「特徴は、一言で言ったら多様性ですね。いまの10代後半から20代前半って、インターネットを使いこなし、かなりの情報と知識の中で育ってきた。大学では宿題もレポートもテストもネットを駆使してこなしていて、つねにどこかと繋がっていなくてはいけない。小さい頃に親に携帯電話やパソコンを与えてもらうと、『使うのは一時間限定ね』と言われたけど、今では『なんですぐ返事くれないの』といつも見ていないと人から怒られる世代でもある。子ども時代は、もちろん使い方を心配して言われたことですが。ずっとダメだったものが当たり前なったり、ちょっと矛盾を抱えていたり、その過渡期の中で成長したゆえの多様性かなと思ったり」



デジタルとのうまい付き合い方を感覚的に身につけ享受していく中でも、心惹かれるのは人の喜怒哀楽や思いやり、そして矛盾といったアナログな部分だ。宮沢のような新世代にその一片を感じられて安心するのは我々だけではないはず。そんなほろ苦い上の世代の気持ちがわかる若い世代として、俳優になってあらゆる機微を伝えていってほしいと思う。

>>宮沢氷魚に、19問19答!

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宮沢氷魚に、19問19答!

・好きなアプリ:Shazam。「撮影スタジオや喫茶店で聞いて気になった音楽を調べて、家に帰ってiTunesやCDで買います。知り合いがかけていた音楽を改めて質問するのは恥ずかしいからこっそり使うことも(笑)」

・好きなアーティスト:「最近はPOLICEにハマっていて。他には80年代の音楽を聴いています」

・好きな映画:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年〜)。「僕が生まれる前の映画だけど、いま見ても古さを感じない。シリーズ3部作はそれぞれ20回以上は観てる!」

・自分のクセ: 左手で右の二の腕を持つ。「人に指摘されて気づいて。たぶん集中している時にやっていますね」

・右ポケットに入っているもの:リップクリーム。「これがないと落ち着かない! お気に入りは台湾で買ったアールグレイの香りのリップクリーム」

・好きな駅:下北沢。「古くて必要最低限のものしかなくて、味がある。駅から見る下北沢の街の様子も好き」

・いまの仕事を志した年齢:18歳。「高校を卒業してアメリカ留学をするころに悩みながらも渡米。でもそれで自分の気持ちが確認できて、意志が固まりました」

・ウィークポイント:「弱点でもあり美点でもある、ネイティブスピーカーの英語。周りの人に聞き取ってもらえないことが多くて。あとは、ベリー系のフルーツとパクチー。食べた人は、すぐわかります!(笑)」

・好きな犬の種類:ラブラドゥードゥル。「プードルとラブラドールレトリーバーを親に持つワンちゃんです」

・週末に食べたいもの:HIROTAのシュークリーム。「甘いものが大好きで、自分へのご褒美で4個セットを一度に食べます」

・寝るときの格好:Tシャツと、バスケットボールパンツ。

・好きな香水・香り:サルヴァトーレ フェラガモ「アクアエッセンツィアーレ ブルー オードトワレ」。「柑橘系の香りが効いたさっぱりした印象が好評で、『それどこの?』とよく聞かれます」

・睡眠時間(オン/オフ):6時間。「オフの日は8時間以上寝たいですね」

・最近のスランプ:「暑いのが苦手で、夏に秋冬の衣装を着ていると汗が出てきてスタッフに迷惑をかけてしまう。でも、止められない」

・最近泣いた出来事:横浜DeNAベイスターズの三浦大輔選手の引退登板のYoutube動画。「再生中の15分、涙が止まらない。泣いている人を見ると泣いてしまう」

・いつもバッグに入っているもの:携帯電話の充電器、台本、サングラス。「クォーターというのもあって目の色素が薄く、日光に弱いんです。ハーフの母は目が黒いのですが。隔世遺伝?」

・SMSやLINEでよく使う言葉:りょ。「了解という意味で使います」

・好きなお酒:芋焼酎。「いくらでも飲めます」

・カラオケでよく歌う歌:嵐の「A・RA・SHI」。「場を盛り上げるならコレ」

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シャッターが切られる度に、気だるくも、品のある独特なムードを作りだしていった宮沢。

プロフィール
みやざわひお●1994年、アメリカ・カルフォルニア生まれの23歳。芸能活動をスタートさせた2015年、第30回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを獲得。現在、BS朝日の「金曜くらい褒められたい」でMCとして活躍している。
スリーピーススーツ ¥372,600、シャツ ¥74,520、ネクタイ ¥23,760/以上ドルチェ&ガッバーナ(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)

●問い合わせ先:
ドルチェ&ガッバーナ ジャパン 
tel:03-6419-2220

 

texte : HISAMOTO CHIKARAISHI, photos : BUNGO TSUCHIYA (tron), stylisme : MASATAKA HATTORI, coiffure : TOMO TAMURA (Perle Management)

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